Ch.8-5 「背中にピグレットを乗せて、飛べない?」

前回のあらすじ
テーブルの後ろからアウルが出てきて、プーの仕業かとききますが、ピグレットは風で家が倒れたのだと説明しました。ピグレットとアウルは何とかアームチェアを引っ張って、プーを助け出しました。どうしようかと考えているとプーは「歌」を思い付きました。

I lay on my chest
ボクはうつ伏せになって

And I thought it best
ベストだと思った

To pretend I was having an evening rest;
夕方の休息を取っているふりをするのが

I lay on my tum
お腹を下にして

And I tried to hum
歌を作ろうとした

But nothing particular seemed to come.
でも特に何も浮かばなかった

My face was flat
顔を下にして

On the floor and that
床の上で

Is all very well for an acrobat;
アクロバットにしては出来過ぎ

But it doesn' seem fair
でもフェアじゃない

To a Friendly Bear
やさしいクマにとって

To stiffen him out with a basket-chair.
カゴいすで身動きできないのは

And a sort of sqoze
スコウズは

Which grows and grows
だんだん大きくなっていく

Is not too nice for his poor old nose,
彼の哀れな鼻には よくない

And a sort of squch
そしてスカッチは

Is much too much
あんまりだ

For his neck and his mouth
彼の首や口や

and his ears and such.
耳などにとって

プーの歌?
chest / best / rest が韻を踏んでいます。
tum / hum / come が韻を踏んでいます。
flat / that / acrobat が韻を踏んでいます。
fair / Bear / chair が韻を踏んでいます。
sqoze /grows/ nose が韻を踏んでいます。
squch / much such が韻を踏んでいます。

"That was all," said Pooh.
「それで全部だ。」プーは言いました。

Owl coughed in an unadmiring sort of way, and said that,
アウルはあまり褒めたものじゃないといった咳をして、言いました。

if Pooh was sure that was all, they could now give their minds to the Problem of Escape.
もしプーがそれで全部なら、彼らは脱出という問題に気をまわそうと言いました。

"Because," said Owl, "we can't go out by what used to be the front door. Something's fallen on it."
「なぜなら、」アウルは言いました。「かつて玄関だったものからは出れない。何かがドアの上に落ちてる。」

"But how else can you go out?" asked Piglet anxiously.
「でも他にどうやって出るの?」ピグレットが心配して尋ねました。

"That is the Problem, Piglet, to which I am asking Pooh to give his mind."
それが問題だ、ピグレット、そのことでプーに知恵を借りようと頼んでいるんだ。」

Pooh sat on the floor which had once been a wall, and gazed up at the ceiling which had once been another wall, with a front door in it which had once been a front door, and tried to give his mind to it.
プーはかつて壁だった床に座って、かつてもう1つの壁で、かつて玄関がついていた天井を見つめて、知恵を出そうとしました。

注)by what used to be the front door :かつて玄関だったものを使って
注)anxiously :心配して
注)That is the problem :それが問題だ

"Could you fly up to the letter-box with Piglet on your back?" he asked.
背中にピグレットを乗せて郵便箱まで飛べない?」彼は尋ねました。

"No," said Piglet quickly. "He couldn't."
「だめだ。」ピグレットはすぐに言いました。「彼はできないよ。」

Owl explained about the Necessary Dorsal Muscles.
アウルは必要な背筋について説明しました。

He had explained this to Pooh and Christopher Robin once before, and had been waiting ever since for a chance to do it again,
彼はかつてこのことをプーとクリストファー・ロビンに説明したことがあって、もう一度説明する機会を待っていました。

because it is a thing which you can easily explain twice before anybody knows what you are talking about.
なぜならみんなに知ってもらえる前にたやすく2度説明できるようなことなのです。

"Because you see, Owl, if we could get Piglet into the letter-box, he might squeeze through the place where the letters come, and climb down the tree and run for help."
「いいかい、アウル。もしピグレットを郵便箱の中に入れたら、彼は手紙が入ってくるところからぎゅーっと入って、木を下りて助けを求めて走れるかもしれない。」

注)with Piglet on your back :背中にピグレットを乗せて
注)squeeze through :~の中へぎゅーっと入る


続きはこちらです。

 

 

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