くまのプーさんを読む

第1章 プーさんが風船でミツバチをだまして『ハチミツ』を取ろうとするお話

 

 

【あらすじ】

クリストファー・ロビンが「くまのぬいぐるみ」といっしょに階段をおりてきて、お父さんのところへやって来ます。クリストファー・ロビンはぬいぐるみの「プー」についてのお話を何かしてくれるようにお父さんに頼むところから物語が始まります・・・

プーさんの本当の名前は「ウィニー・ザ・プー」です。ウィニーは女の子の名前なのでお父さんはなぜ男の子にウィニーなのか不思議に思っています。息子のクリストファー・ロビンの説明を聞いて納得したお父さんは、こんな素敵な「プーのお話」を始まました。

プーさんは「サンダース」と書かれた板の下に住んでいます。ある日散歩に出かけると、「ブーン!」という音が聞こえてきました。「ブーン!」という音がするということは、ミツバチがいるということ、ミツバチがいるということは、「ハチミツ」があるということ。ハチミツが大好きなプーさんは「ハチミツ」を追って、木に登りましたが、途中で枝が折れてヤブの中に真っ逆さまに落ちてしまいました。

「ハチミツ」をあきらめきれないプーさんは、今度はクリストファー・ロビンの家に行って、「風船」を持っているかとたずねます。彼は、「緑」の風船と「青」の風船を持っていました。プーは風船を何に使うのかを説明すると、「青」の風船のほうに決まりました。

プーさんは、身体を泥んこにして、クリストファー・ロビンからもらった「青い風船」につかまり、空に舞い上がりました。「青い空に浮かぶ雨雲」になってミツバチをだますつもりです。それでもミツバチは疑っています。どうみても「風船につかまっているクマ」にしか見えないからです。

青い風船につかまって、「空に浮かぶ雨雲」のふりをしたプーさんは、どうやらミツバチに見破られているようです。プーさんはクリストファー・ロビンに傘を持ってきてもらい、「どうやら雨のようだ。」と言ってもらい、自分は、ミツバチをだまそうと、「雨雲の歌」を歌いました。

疑い深いミツバチがとうとうプーさんの鼻をチクリと刺しました。ようやくあきらめたプーさんは、クリストファー・ロビンにお願いして、銃で風船に穴を開けてもらいます。やっとのことで、地上に降りたプーさんは、ずっと風船につかまっていたので、彼の腕は上にあげたまま固まってしまい、そのままで何日も過ごしました。

 

第2章 ラビットの家で食べすぎたプーさんが玄関の穴につまるお話

 

 

【あらすじ】

この章ではラビットの家でごちそうになったプーさんが出口の穴に詰まり、1週間、詰まったままになるお話です。

鏡の前で「やせる運動」をしていたプーさんは、ある日、誰かに会いに行こうと出かけました。砂地の土手まで来ると、大きな穴を見つけます。「誰かいる?」と呼びかけると、「誰もいないよ。」と返事が返ってきました。プーさんはきっとラビットだと確信しました。

疑い深いラビットは、なかなかプーを中に入れようとしません。しばらくやり取りをした後、本当にプーだということがわかり、ようやくプーを家に入れてあげました。近頃は森もぶっそうだからと説明し、「何か食べる?」と言いました。

プーさんは、ラビットの家で大好物のハチミツやコンデンスミルクをごちそうになりました。ラビットは出かけようとしていたので、自分もおいとましようと、入ってきた穴から出ようとしますが、太ってしまって前に進むことも、後ろに戻ることもできません。

正面の出口はプーがふさいでいるので、ラビットは別の出口から回って、プーに「詰まったの?」とききますが、プーは「ちょっと休んでいるだけ」と答えます。本当は詰まっているとわかり、食べ過ぎが原因だと指摘し、クリストファー・ロビンを呼びに行きます。

ラビットはクリストファー・ロビンを呼んできますが、穴に詰まったプーさんはどうにもなりません。クリストファー・ロビンは、結局、プーがやせるまで1週間、何も食べずにいるしかない、と結論を出します。

その間、クリストファー・ロビンは本を読んでやり、ラビットは穴の中でプーの足に洗濯物をかけていました。1週間後、クリストファー・ロビンは「今だ!」と言って、森の仲間たちが一斉にプーを引っ張ります。コルクのように、ポン!と穴からはじけたプーは「ありがとう」とうなずいていて、何事もなかったように去って行きました。

 

第3章 プーさんとピグレットがウーズルの足跡を追いかけるお話

 

 

【あらすじ】

この章は、プーとピグレットが「あやしい足あと」を追って、「ウーズル」を捕まえそうになるお話してす。

ピグレットは森の真ん中にある「ブナの木」に住んでいます。ある日、家の前の雪かきをしていると、プーさんがヤブの周りを歩いていました。「何をしてるの?」とたずねると、「狩りだよ。」と答えます。プーは「足あと」を見つけたのです。ピグレットは「ウーズルの足あと」だと思い込みます。

プーが追っていくと、足跡が2つになりました。プーはピグレットを誘い、2人で追うことにしました。すると、足跡がもう一つ増えて、3つになりましたが、今度の足あとはどうやら前の2つとは違っています。

プーは、これらの足あとは「2匹のウーズル」と「1匹のウィズル」だと思いました。ピグレットは怖くなり、「家に仕事がある」と言って、何とか帰ろうとします。プーはピグレットを引き止めますが、木の枝に腰掛けて様子を見ているクリストファー・ロビンに気づきます。

クリストファー・ロビンは二人が足跡を追って林の周りを回っていたことを説明します。バツが悪くなったプーは、何事もなかったように、お昼を食べに帰りました。

 

第4章 イーヨーの尻尾をプーさんがアウルの家で見つけるお話

 

 

【あらすじ】

この章は、イーヨーが尻尾を失くして、プーが見つけてやるお話です。

イーヨーは森のアザミのある場所に住んでいます。いつも憂うつそうです。そんなところへプーさんがやって来ました。イーヨーを眺めていると、プーさんはイーヨーに尻尾がないことに気付きます。イーヨーは誰かが盗っていったのだろうと思います。

イーヨーの助けになろうと思った、プーさんはイーヨーの尻尾を見つけることにしました。最初にプーさんは「物知りアウル」を訪ねると、アウルの家の玄関に立派な「ノッカー」と「ベルひも」がありました。プーさんはアウルにどうしたらよいか相談します。

アウルは「懸賞金を出して」などと難しい表現を使って、プーに説明しますが、プーはアウルの言う「issue」がクシャミに聞こえます。話しは、アウルの家の玄関にある「ベルひも」や「掲示板」に及び、それはクリストファー・ロビンが書いてくれたものだと言いました。

プーさんはその「ベルひも」を見て、どこかで見たことのある「ひも」だと思います。アウルは「ヤブ」の上に置いてあったものを拾ってきたものだと説明しますが、それこそイーヨーの尻尾だったのです。プーさんはその尻尾をイーヨーに戻してあげました。

 

第5章 ピグレットがヘファランプに遭遇してびっくりするお話

 

 

【あらすじ】

この章では、ピグレットがヘファランプに遭遇します。ヘファランプは見たこともないような巨大な頭をしていました。

ある日クリストファー・ロビンが、ヘファランプを見たとプーとピグレットに話します。プーとピグレットはヘファランプを見たことがあるようなふりをして、話しに参加していました。その帰り道、プーとピグレットはヘファランプを捕まえることにしました。

プーは「罠」をしかけるから、ピグレットに手伝ってほしいと申し出ます。プーのアイデアは「大きな穴を掘って、ヘファランプが近づくのを待つというものでした。問題は、どこにその「罠」をしかけるか、近すぎると気付かれる恐れがある。

もしプーを捕まえるとしたら、罠の底に「ハチミツ」を置く。ピグレットだったら、「どんぐり」、ヘファランプの好物は何だろうと考えた末、「ハチミツ」だと、いうことで、ピグレットが穴を掘っている間に、プーは「ハチミツ」を家に取りに行きました。

「ハチミツ」を取りに家に帰ったプーさんは、「ハチミツ」と書いてある「ツボ」を取り出しますが、本当にハチミツかどうかを確かめるために、さらに底のほうに「チーズ」が入っていないか確かめようと、「ハチミツ」をほとんど食べてしまました。

少ししか入っていない「ハチミツ」を穴の底に置き、二人は家に帰りました。夜、お腹がすいたプーさんは、「ハチミツ」のことが気になり、「罠」の所に行き、底のほうに少し残っていた「ハチミツ」を食べようと、ツボを頭にかぶりました。一方、ピグレットもプーより先に「ヘファランプ」を見ようと、朝早く出かけて行きました。

ピグレットが「罠」をのぞき込んで見たものは、頭が壺のような「ヘファランプ」です。「助けて、助けて!ヘファランプだ、恐ろしいヘファランプだ!」と叫びながらクリストファー・ロビンに助けを求めます。クリストファー・ロビンは事の真相が分かり、大笑いしました。

 

第6章 ゆううつそうなイーヨーが誕生日にプレゼントを貰うお話

 

 

【あらすじ】

この章では、イーヨーの誕生日にイーヨーはプーとピグレットから2つのプレゼントをもらいます。

イーヨーは小川の側で憂うつそうにしていました。プーがやって来て、「どうしたの?」とたずねると、イーヨーはちっとも楽しくないと言います。そこでプーは歌を作りますが、気に入ってくれません。だからプーは3番まで歌を作りました。

プーはイーヨーが悲しそうにしている理由をきくと、今日はイーヨーの誕生日だそうです。バースデー・ケーキもなく、誰からもプレゼントをもらっていません。誰もイーヨーのことを気にかけてはいないようです。

イーヨーをとても可哀そうだと思ったプーは、急いで家に帰ります。するとピグレットがいて、イーヨーの誕生日のことを話すとピグレットは風船をプレゼントしようと家に取りにいきました。プーは「ハチミツ」の入ったツボを贈ることにしました。

「ハチミツ」のツボを抱えて、歩き出したプーはおやつの時間だと気づいて、「ハチミツ」を食べてしまいました。空になったツボをプレゼントするために、プーはアウルの家に行って、「誕生日おめでとう」と書いてもらうことにしました。

アウルに何かわからない「誕生日おめでとう」をツボに書いてもらったプーは、「何でも入るツボ」として、イーヨーのプレゼントにしました。一方、ピグレットは風船を抱えて、急いでいると、ラビットの穴につまずいて、転んでしまい、風船は割れてしまいました。

ピグレットは最初、何がどうなったのかわかりませんでした。でも割れた風船のかけらを見て、悲しくなりました。もう風船はありません。小川の側を歩いていると、イーヨーと出会います。ピグレットは、イーヨーに「誕生日おめでとう」と言ってあげます。

ピグレットは仕方なく、割れた風船をイーヨーにあげました。イーヨーは風船だったときのことを想像して、色のことや大きさのことを質問します。ピグレットはとても気の毒になり、何も言えずにいると、そこにプーがやって来ました。

プーは「役に立つツボ」をイーヨーに渡すと、イーヨーは割れた風船を壺にいれたり、出したりしながら、とても喜んでいました。

 

第7章 ある日、森に住むようになったカンガとルー親子のお話

 

 

【あらすじ】

この章ではカンガとベイビー・ルーが森にやって来て、ピグレットが風呂に入ります。

カンガとベイビー・ルーがどうやって森に住むようになったのか誰も知りません。ラビットは家族をポケットに入れて運ぶのが気に入りません。そこで、ベイビー・ルーをさらって森を出ていく約束をさせようと計画を立てます。

カンガは獰猛な動物だとクリストファー・ロビンから聞かされていたピグレットはとても不安になります。ラビットから小さい動物はとても役に立つと言われ、ピグレットはうれしくなりました。そして、ラビットは自分が立てた計画を披露します。

ラビットが立てた計画は、カンガはとても足が速いので、カンガがよそ見している間にルーとピグレットが入れ替わるというものでした。ピグレットは入れ替わった後のことが心配でしたが、カンガが獰猛なのは冬の間だけだというラビットの言葉に少し安心しました。

カンガとルーは森の砂地にいました。プーは何とかカンガの注意をそらそうと「歌」を披露しますが、カンガはあまり関心がありません。向こうに見えるのは「鳥」だろうかと、注意を遠くに向けようと必死です。

そしてついにカンガが注意をそらしたすきにピグレットがカンガのポケットにはいり、ラビットはルーを抱えて一目散に逃げました。カンガはピグレットだとすぐに気づいて、懲らしめてやろうと、ピグレットが嫌いな風呂に入れました。

そんな時にクリストファー・ロビンがやってきて、ルーはラビットの家で遊んでいるとカンガに伝えます。でもきれいになったピグレットを見ると、「君はピグレットじゃない。きっとプーの親戚か何かの『プーテル』だ。」と言います。このようにして、カンガ親子は森に住むようになりました。

 

第8章 森のみんなで探検に出かけて『北極』を見つけるお話

 

 

【あらすじ】

この章ではクリストファー・ロビンが「北極」まで探検隊を率います。

ある日、プーは「歌」を作りながら、クリストファー・ロビンのところへやって来ました。クリストファー・ロビンは一生懸命ブーツを履こうとしています。みんなで北極を見つけに「探検」に出かけるようです。

プーはみんなに食事や「探検」の準備をするように伝えに行きます。「北極」が何かはよく分かっていません。最初にラビットに会い、ラビットはカンガ親子に伝えに行き、プーはピグレットに伝えに行きます。ピグレットは何を見つけるのか分からず少し不安そうです。

しばらくすると、森の頂上にみんなが集合し、「探検」の始まりです。イーヨーは自分の周りをぞろぞろついてくる「ラビットの友達・親戚」が気になっています。一行は「危険な場所」にやって来て、クリストファー・ロビンが注意を促します。

大きな石の間をくねって流れる小川のところへやって来ました。少し上流に行くと、平らな草地があり、そこで休憩をとることにします。みんなで昼食を食べますが、イーヨーだけはその場にあった「アザミ」を食べました。

昼食後、クリストファー・ロビンはラビットに「北極」について尋ねますが、ラビットも知りません。みんながそれぞれに休憩を楽しんでいると、突然ルーが川に落ちて、流されています。プーは持っていた長い棒を下流の方で川に架けました。

ルーはそれにつかまり、ようやく川から出ることができました。クリストファー・ロビンは言いました。「北極はプーが見つけた。」と。(North Poleー北極、Pole というのは「棒」のことです。)

 

第9章 大雨で水に囲まれたピグレットをプーさんが救出するお話

 

 

【あらすじ】

この章では、来る日もくる日も雨が降り、ピグレットがすっかり水に囲まれてしまいます。

森に雨が降り始めて、何日も降り続きました。ピグレットは家の回りに水がせまり、心細くなっています。クリストファー・ロビンやプーは木に登ることもできるのに、自分のような「小さい動物」には何もできません。水がどんどん迫って来ます。

彼は紙に「助けて」その裏に「ボクだよ。ピグレットだよ。」と書いて、ビンに詰めて水に放りました。一方、プーは楽しい夢を見ている時に突然目を覚ますと回りに水が迫っていました。ぷーは「ハチミツ」のツボを持って、高い枝の上登りました。四日目の朝、彼は流れ着いたビンを見つけます。

ビンに入っていたメッセージの意味が分からず、プーは一番大きなツボにふたをして、それに乗って上へ下へと回りながら、何とか進んで行きました。森の一番高いところに住んでいたクリストファー・ロビンの所にも水が迫っていました。

プーのことを心配していたクリストファー・ロビンは、プーがツボに乗ってやって来たことに驚きます。メッセージを見せると、ピグレットが危険な状態であることを知り、助けに行こうとしますが、二人が乗れる船がありません。

「キミの傘だったら行けるよ。」突然プーが思いつきます。傘を開いてさかさまにして、水に浮かべました。傘の船は優雅に進みました。その船をを見つけた時のピグレットの喜びようをあなたは想像できるでしょうか。

 

第10章 みんなでパーティを開いて物語は終わります

 

 

【あらすじ】

この章では洪水で取り残されたピグレットを勇敢にもプーさんが救出に向かったその功績に対して、クリストファー・ロビンはパーティをひらき、みんなは「さよなら」を言います。

洪水が去り、100エーカーの森に5月の香りがやって来ました。クリストファー・ロビンはプーの功績に対してパーティをひらくことにしました。そのことをみんなに伝えるのはアウルの仕事でした。アウルは真っ先にプーに伝えます。

プーは自分のためのパーティを大喜びする反面、みんながこのパーティが何のためなのか分からなかったらどうしようと、プーは不安になってきました。そんなとき、「不安なプーの歌」が生まれました。それはみんながプーのしたことを忘れてしまっている「歌」でした。

パーティの招待はイーヨーにも届きます。イーヨーは何かの間違いだろうと思いながら行くと約束します。クリストファー・ロビンはパーティの準備をして、やがてみんなが集まって来ます。一番喜んでいるのはルーのようです。

パーティの食事の後、クリストファー・ロビンはこのパーティが誰のためのものかを説明しようとして、テーブルの下のプレゼントを手探りしていると、突然イーヨーが咳をして、話し始めました。イーヨーは自分のためのパーティだと勘違いしているようです。

プーとピグレットは不安になっています。クリストファー・ロビンが「プーへのプレゼント」を見つけると、イーヨーの話しはだれも聞いていません。プレゼントの「特別な鉛筆入れ」と、中に入っていた「鉛筆」のことに話題は集中しています。

パーティが終わり、プーとピグレットは二人並んで家に帰りました。帰る途中ピグレットは、朝起きて、最初に思うことは、「今日はどんな素敵な一日になるだろう。」だよ、と言いました。