
動名詞(動詞を名詞に)
「動詞」に ing を付けて「名詞」として使う形を「動名詞」といいます。
「動名詞」の意味は「~すること」となり、「名詞」に変わっても、「動詞」の働きは残っています。
play tennis (テニスをする)→ playing tennis (テニスをすること)
「名詞」としての働きをするので、「主語」や「補語」「目的語」になります。
Swimming in the river is dangerous. (主語)
その川で泳ぐのは危険である。
I like playing the piano. (目的語)
私はピアノを弾くことが好きです。
My hobby is cooking. (補語)
私の趣味は料理をすることです。
注)動名詞の ing の付け方は「進行形」のときと同じです。
動名詞を「目的語」として使うときは注意が必要
「動詞」を「名詞」として使う方法はもう1つ「不定詞の名詞的用法」があります。
動詞の原形に to をつけることで「~すること」の意味になります。
to swim in the river (=その川で泳ぐこと)
begin (~し始める)、start (~し始める)、like (~することが好きだ)、love (~することが大好きだ)等は「不定詞」も「動名詞」も「目的語」として使えます。
It began to rain. = It began raining.
雨が降り始めた。
I like to play tennis. =I like playing tennis.
私はテニスをするのが好きだ。
しかし、次のような動詞は目的語に「不定詞」しか取らないので、to をつけた形で覚えましょう。
want to (~したい)、wish to (~したい)、hope to (~することを望む)、plan to (~することを計画する)、decide to (~することを決める)
私はテニスをしたい。
I want to play tennis. (◯)
I want playing tennis. (☓)
「動名詞」だけしか「目的語」に取らない動詞もある。これは ing をつけた形で覚えましょう。
enjoy ~ing (~することを楽しむ)、finish ~ing (~しおえる)、stop ~ing (~することをやめる)、mind ~ing (~することを気にする)
私達はプールで泳いで楽しんだ。
We enjoyed swimming in the pool. (◯)
We enjoyed to swim in the pool. (☓)
「目的語」に「不定詞」を取るときと、「動名詞」を取るときとでは意味が変わる動詞がある。
try to :~しようとする
try ~ing :試しに~してみる
She tried to open the box.
彼女はその箱をあけようとした。(まだあけていない)
She tried opening the box.
彼女はその箱をあけてみた。(実際にあけた)
remember to :(これから先)~することを覚えている
remember ~ing :(以前)~したことを覚えている
注)forget (忘れる)も同様
I remember to post this letter.
私はこの手紙を忘れずに投函しなければならない。
I remember seeing him.
私は以前彼に会ったことを覚えている。
stop to :~するために立ち止まる、立ち止まって~する
stop ~ing :~するのをやめる
She stopped to talk with him.
彼女は彼と話すために立ち止まった。
She stopped talking with him.
彼女は彼と話すのをやめた。