文型
英語の文は大きく5つに分けられる(5文型)
第1文型 (S+V)
「主語(S)」+「動詞(V)」だけで文が成り立つ。
例) Birds fly.(鳥は飛ぶ)
I swim.(私は泳ぐ)
このように、「主語」と「動詞」だけで成り立つ文を第1文型といいます。
これに「修飾語」が加わり、文は少しづつ長くなっていきます。
例) Birds fly in the sky.(鳥は空を飛ぶ)
I swim very fast.(私はとても速く泳ぐ)
I go to Tokyo with my family today.
(私は今日家族と東京へ行く)
修飾語というのは、「形容詞」/「副詞」のことです。
「前置詞」+「名詞」の形をした修飾語は、その働きによってそれぞれ、「形容詞句」/「副詞句」と呼ばれます。
文型を考えるときには、「修飾語」を除きます。
第2文型 (S+V+C)
「主語(S)」+「動詞(V)」+「補語(C)」で文が成り立つ。
中心となる動詞は Be 動詞である。
例) I am Tom.(私はトムです)
This is a book.(これは本です)
Be 動詞には「~です」という意味があり、この場合、主語と Be 動詞の後にくる語がイコール(=)関係になっています、
私 = トム / これ = 本
Be 動詞には「~です」以外にも「~あります」という意味がある。
この場合、Be 動詞の後にくるのは「場所を表す副詞」がくることが多い。
例) I am home.(私が家にいます) → 第1文型
Be 動詞の替わりをする動詞があります。
これも同じく第2文型です。
例) I am a doctor.(私は医者です)
I become a doctor.(私は医者になる)
その他の Be 動詞の替わりをする語
grow(~になる) seem(~のように思われる)
look(~のように見える)
We are old.(私たちは年をとっている) 状態
We grow old.(私たちは年をとる) 動作
You are tired.(あなたは疲れている)
You seem tired.(あなたは疲れているように思われる)
You are happy.(あなたはうれしい)
You look happy.(あなたはうれしそうに見える)
第3文型 (S+V+O)
「主語(S)」+「動詞(V)」+「目的語(O)」で文が成り立つ。
例) I have a book.(私は本を持っている)
You speak English.(あなたは英語を話す)
I like music.(私は音楽が好きです)
have(持っている)、speak(話す)、like(好き)という動詞は、それぞれ何を持っているのか、何をはなすのか、何が好きなのかを、その語の後に言わなければなりません。
その動詞の後に置く語を「目的語」といいます。
目的語を必要とする動詞を他動詞といいます。
第4文型 (S+V+O+O)
「主語(S)」+「動詞(V)」+「目的語(O)」+「目的語(O)」で文が成り立つ。
目的語を2つとる動詞です。
例) I write my friend a letter.(私は友達に手紙を書く)
You give me some money.(あなたは私にいくらかのお金を与える)
write(書く)、give(与える)という動詞は、それぞれ誰に・何をという2つの目的語をとることができます。
「誰に」のほうを、「間接目的語」、「何を」のほうを「直接目的語」といいます。
目的語を2つとる動詞のことを、give(与える)から、「授与動詞」と呼ぶこともあります。
第5文型 (S+V+O+C)
「主語(S)」+「動詞(V)」+「目的語(O)」+「補語(C)」で文が成り立つ。
例) I make her angry.(私は彼女を怒らせる)
You leave the door open.(あなたはドアを開けたままにしておく)
I call him Tom.(私は彼をトムと呼ぶ)
この文型は、「主語」+「動詞」+「目的語」の後に、「補語(目的語の状態)」をおいて文を完成させます。
「目的語」と「補語」は「すなわち」でつながる関係になっています。
彼女 =(すなわち) 怒っている
ドア =(すなわち) 開いている
彼 =(すなわち) トム
第5文型(S+V+O+C)
第5文型(S+V+O+C) は、O(目的語)と C(補語)との間に主部+述部の関係がある。
例えば、The letter made me happy. という第5文型の文では、
「私がうれしい」ということで、「私」=「うれしい」の関係がある。
第5文型にはいくつかのパターンがあるので、以下に例を挙げておきます。
call, name, paint 等
They called him Jim. ( He is Jim )
彼らは彼をジムと呼んだ。
She named her cat Tom. ( Her cat is Tom )
彼女は自分の猫をトムと名付けた。
Mr. Johnson painted the fence white. ( The fence is white )
ジョンソンさんはフェンスを白く塗った。
C (補語)に動詞の原形をとる…使役動詞・知覚動詞
He made me wait for some time.(使役動詞)
彼は私をしばらく待たせた。
I heard something move in the dark.(知覚動詞)
私は暗闇で何かが動く音を聞いた。
動詞の原形が be の場合は、必ず be を省略します。
I saw some fish swimming in the water. ( be swimming )
私は水の中で魚が泳いでいるのを見た。→ 進行形
I couldn't make myself understood in English. ( be understood )
私の英語は通じなかった。(自分自身が相手に理解される)→ 受動態
want, get, think, consider 等
I want him to be honest.
私は彼に正直であって欲しい。
No one can get the car to start.
誰もその車を発車させられない。
「~を~だと思う」の意味では to be は省略できる。
She thinks her husband ( to be ) a great musician.
彼女は夫が偉大な音楽家だと思っている。
I consider his words ( to be ) very important.
私は彼の言葉はたいへん重要だと考える。