Ch.8-1 ぼくらは北極を見つけに行くんだ

第8章 北極を探しに行くお話(1)

前回のあらすじ
この章ではクリストファー・ロビンが「北極」まで探検隊を率います。

 

(1)

ある日、プーは森の頂上までトボトボと歩いて来ました。

友達のクリストファー・ロビンがクマに興味があるかどうかを確かめるためです。

その日の朝食(1枚か2枚のハチの巣に軽くマーマレイドを広げた簡単な食事)の時に、彼は突然新しい歌を思い付いたのです。

こんな始まりです。

歌え ホー! クマのために!

ここまで歌うと、頭を後ろに伸ばして、「歌にしては、とてもいいスタートだけど、2行めをどうしよう。」と、思いました。

彼は2,3度「ホ」と歌ってみたけど、どうにもなりませんでした。

「たぶん、クマのためにハイと歌ったら、良くなるかもしれない。」と、思いました。

それで、歌ったけど、良くなりませんでした。

「よし、それじゃあ、最初の行を2度歌おう、おそらく速く歌ったら、考える間もなく、3行目と4行目が歌えるだろう。そしたら良い歌になるぞ。それじゃあ。」

歌え ホー! クマのために! 詩の作り方
「Sing Ho! for the life of a Bear!」という素敵な書き出しを思い付きました。「詩」は最初の1行が大切です。プーさんのように、そこからイメージを膨らませていきます。

歌え ホー! クマのために! (Bear)

歌え ホー! クマのために! (Bear)

雨でも雪でもかまわない (snows)

ボクの素敵な新しい鼻の上にたくさんのハチミツを持っているから (nose)

雪でも雪溶けでもかまわない (thaws)

ボクの素敵なきれいな手にたくさんのハチミツを持っているから (paws)

歌え ホー! クマのために!

歌え ホー! プーのために! (Pooh)

1時間か2時間したらちょっとしたものを食べよう (two)

注)訳の分からない詩でも、ちゃんと「韻」を踏んでいればりっぱな「詩」にみえます。

「もっと長く歌い続けたら、ちょっとしたものを食べる時間になる。そうすれば、最後の行が本当でなくなる。」と、思い、代わりにハミングに替えました。

クリストファー・ロビンはドアの外に座って、大きなブーツを履こうとしていました。

プーはその大きなブーツを見るや、冒険が始まるのだと分かったので、手の裏でハチミツを鼻から拭って、準備はできてるように見せるため、できるだけ身奇麗にしました。

"Good-morning, Christofer Robin", he called out.
「おはよう、クリストファー・ロビン」彼は声をかけけました。

"Hallo, Pooh Bear. I can't get this boot on."
「やあ、プー。このブーツ履けないんだよ。」

注)get ~ on :~を履く( put on のこと )

"That's bad," said Pooh.
気の毒に。」プーは言いました。

"Do you think you could very kindly lean against me, 'cos I keep pulling so hard that I fall over backwards."
ボクの背中を押してくれない?力いっぱい引っ張ると後ろに倒れちゃうんだ。」

注)That's too bad :お気の毒に
注)lean against me :ボクによりかかる
注)'cos := because (なぜならば)
注)fall over backward :後ろに倒れる

プーは座って地面に足を埋めて、クリストファー・ロビンの背中を押しました。

クリストファー・ロビンも彼の背中を押しました。

ブーツを引っ張って、引っ張って、やっとのことでブーツを履きました。

"And that's that," said Pooh. "What do we do next?"
できたね。次は何するの?」と、プーは言いました。

注)that's that : それでおしまい、はい出来上がり

"We are all going on an Expedition," said Christofer Robin, as he got up and brushed himself.
「ぼくらはみんなでこれからタンケンに出かけるんだ。」クリストファー・ロビンは立ち上がって、お尻を払いました

"Going on an Expotition?" said Pooh eagerly. "I don't think I've ever been on one of those. Where are we going to on this expotition?"
トンケン?行ったことがないな。このトンケンに乗ってどこに行くの?」プーは熱心にききました。

注)expedition :探検
注)brush himself :パタパタとほこりを払う
注)expotition :プーは expedition が expotition に聞こえたのです
注)on this expotition :プーは expotition を何か乗り物だと思っています

"Expedition, silly old Bear. It's got an 'x' in it."
タンケンだよ、ばかなくまだなあ。綴りに’x’が入っているんだ。」

"Oh!" said Pooh. "I know." But he didn't really.
「ああ、そうか。」本当は分かっていませんでした。

"We're going to discover the North Pole."
「ぼくらは北極を見つけに行くんだ。」

"Oh!" said Pooh again. "What is the North Pole?"
「ああ、」ともう一度言って、「北極って何?」と、尋ねました。

注)discover the North Pole :北極を発見する