Ch.7-6 ルーならラビットの家で遊んでいるよ

第7章 カンガとベイビー・ルーのお話(6)

前回のあらすじ
ルーと入れ替わったピグレットは無理やり風呂に入れられたり、変な薬を飲まされたり...

 

(6)

どこにいるか分かった時、ピグレットは風呂の中にいました。

そしてカンガは大きな泡だらけの布でしっかり彼をこすっていました。

"Ow!" cried Piglet. "Let me out! I'm Piglet!"
「おぅ!出してよ!ボクはピグレットだ!」ピグレットは叫びました。

"Don't open the mouth, dear, or the soap goes in," said Kanga. "There! What did I tell you?"
「口をあけないで、坊や、さもないと石鹸が入るわよ。」カンガは言いました。「ほら!何て言いました?」

"Youーyouーyou did it on purpose," spluttered Piglet, as soon as he could speak again . . . and then accidentally had another mouthful of lathery flannel.
「君、君、君はわざとしたんだろう。」ピグレットは再び話せるようになると、早口で言いました・・・すると不意に再び泡だらけの布が口に入ってきました。

注)Let me out! :(外に)出して!
注)There! :ほら!
注)on purpose : わざと
注)splutter : 早口で言う
注)as soon as ~ :~するとすぐに
注)accidentally :不意に、偶然に 注)lathery flannel : 泡だらけの布

"That's right, dear, don't say anything," said Kanga, and in another minute Piglet was out of the bath, and being rubbed dry with a towel.
「ほら、何も言わないで。」とカンガは言いました。すぐにピグレットは風呂から出され、タオルで乾かされていました。

"Now," said Kanga, "there's your medicine, and then bed."
「さあ、あなたのお薬、それから寝るのよ。」カンガは言いました。

"W-w-what medicine?" said Piglet.
「何ー何ー何の薬?」ピグレットは言いました。

"To make you grow big and strong, dear. You don't want to grow small and weak like Piglet, do you? Well, then!"
「あなたを大きく強くするためよ、坊や。ピグレットみたいに小さくて弱くなりたくないでしょう?さあ!」

その時、ドアでノックがありました。「どうぞ。」とカンガが言うと、クリストファー・ロビンが入ってきました。

"Christofer Robin, Christofer Robin!" cried Piglet. "Tell Kanga who I am! She keeps saying I'm Roo. I am not Roo, am I?"
「クリストファー・ロビン、クリストファー・ロビン!ボクが誰だかカンガに言ってよ。ボクをルーだと言い張るんだ。ボクはルーじゃないよね。」ピグレットは叫びました。

注)in another minute :すぐに(さらに1分後に)
注)rub dry : 拭いて乾かす
注)medicine :薬
注)make you grow big and strong :あなたを大きく強くする
注)Tell Kanga who I am! :ボクが誰だかカンガに言って

注)keep saying :言い続ける
注)am I? :~ね。(付加疑問文)

クリストファー・ロビンは彼をじっくりと見て、頭を横に振りました。

"You can't be Roo," he said, "because I've just seen Roo playing in Rabit's house."
「ルーであるはずはないよ。ルーならラビットの家で遊んでるよ。」彼は言いました。

"Well!" said Kanga. "Fancy that! Fancy my making a mistake like that."
「まあ、何てこと! そんな間違いするなんて信じられない。」カンガは言いました。

"There you are!" said Piglet. "I told you so. I'm Pigret."
「そうだよ。言ったとおりだろ。ボクはピグレットだ。」ピグレットは言いました。

注)can't be :~であるはずがない (かなりの確信でそうではない時に使う)
注)see Roo playing : ルーが遊んでいるのを見る

Fancy that! とは?
「信じられない」と言いたい時に使います。Fancy だけでもいいし、Fancy ~ing の形が使えます。
Fancy seeing you here.(こんな所で会うとは驚きだ。)

注)There you are :全くだ。そのとおりだ。

クリストファー・ロビンはもう一度頭を横に振りました。

"Oh, you're not Piglet," he said. "I know Piglet well, and he's quite a different colour."
「あっ、君はピグレットじゃないよ。ボクはピグレットをよく知ってるけど、彼はまったく別の色だ。」彼は言いました。

ピグレットはそれは風呂に入ったからだ、と言い始めました。

それから彼はそのことは言わないでおこうと思い、別のことを言おうと口を開けたとき、カンガは薬のスプーンを滑りこませ、背中を叩いて、慣れたら本当に美味しいのよ、と言いました。

"I knew it wasn't Piglet," said Kanga. "I wonder who it can be."
「ピグレットじゃないことは知ってたわ。では、一体誰かしら?」カンガは言いました。

注)I wonder : ~かしら(以下、間接疑問文)

"Perhaps it's some relation of Pooh's," said Christofer Robin. "What about a nephew or an uncle or something?"
「たぶん、プーの親戚だろ。甥か叔父か何か?」クリストファー・ロビンは言いました。

カンガはたぶんそんなとこだろうと、同意しました。

そして、何か名前を付けてあげようと言いました。

"I shall call it Pootel," said Christofer Robin. "Henry Pootel for short;."
「プーテルと呼ぼう、短くしてヘンリープーテルだ。」クリストファー・ロビンは言いました。

注)relation :親戚
注)nephew :甥
注)uncle or something :叔父か何か
注)for short : 短くして (逆に長くなっていますが・・・)

そう決まると、ヘンリープーテルは体をくねらせて、カンガの腕から地面に飛び降りました。

喜んだことに、クリストファー・ロビンがドアを開けっ放しにしてくれていました。

ヘンリー・プーテル・ピグレットはこれ程速く走ったことがないくらい走って、家に近づくまで走るのを止めませんでした。

しかし、100ヤード手前で立ち止まって、残りの道のりを転がって帰りました。

もう一度素敵な居心地のよい色になるためです。

そういうことで、カンガとルーは森にいました。

毎週火曜日は、ルーは親友のラビットと過ごしました。

毎週火曜日は、カンガは親友のプーと過ごし、彼にジャンプを教えました。

毎週火曜日は、ピグレットは親友のクリストファー・ロビンと過ごしました。

彼らはみんな再び幸せになりました。

 

~終わり~