Ch.7-3 ベイビー・ルー捕獲作戦

第7章 カンガとベイビー・ルーのお話(3)

前回のあらすじ
カンガは獰猛な動物だとクリストファー・ロビンから聞かされていたピグレットはとても不安になります。ラビットから小さい動物はとても役に立つと言われ、ピグレットはうれしくなりました。そして、ラビットは自分が立てた計画を披露します。

 

(3)

これがラビットが書きだしたものです。「ベイビー・ルー捕獲作戦」

PLAN TO CAPTURE BABY ROO
ベイビー・ルー捕獲作戦

  1. General Remarks : Kanga runs faster than any of Us, even Me.
    一般的に言えること:カンガはボクたちの誰よりも足が速い、ボクよりも。
  2. More general Remarks : Kanga never takes her eye off Baby Roo, except when he's safely buttoned up in her pocket.''
    さらに言えること:カンガはベイビー・ルーをポケットに安全に仕舞っているとき以外は絶対にベイビー・ルーから目を離さない。
  3. Therefore : If we are to capture Baby Roo, we must get a Long Start, Kanga runs faster than any of Us, even Me.(See 1.)
    ゆえに:もしベイビー・ルーを捕獲したいのならば、かなり差をつけておかなければならない、カンガはボクたちの誰よりも足が速いから、ボクよりも、(1を参照)
  4. A Thought : If Roo had jumped out of Kanga's pocket and Piglet had jumped in, Kanga wouldn't know the difference, because Piglet is a Very Small Animal.
    案その1:ルーがカンガのポケットから飛び出して、ピグレットが入ったら、カンガは違いに気付かない。ピグレットはとても小さい動物だから。

  5. Like Roo.
    ルーも同様にとても小さい動物だから。

  6. But Kanga would have to be looking the other way first, so as not to see Piglet jumping in.
    しかし、カンガには最初、別の方を見ておいてもらう必要がある。ピグレットが入るのに気付かれないようにするために。

  7. See 2.(2を参照)

  8. Another Thought : But if Pooh was talking to her very excitedly, she might look the other way for a moment.
    案その2:プーが熱心にカンガに話しかけていたら、彼女は一瞬目をそらすかもしれない。

  9. And then I could run away with Roo.
    そうすればボクがルーを連れて逃げることができるだろう。

  10. Quickly.
    素早く。

  11. And Kanga wouldn't discover the difference until Afterwards
    そしてカンガは後になるまで違いに気付かないだろう。

注)than any of us : ボクらの誰よりも
注)even Me : (驚いたことに)ぼくよりも(even は驚きを込めて使います。)
注)take one's eye off ~ : ~から目を離す
注)except when ~ : ~している時を除いて
注)If we are to capture : もし捕獲したいのならば(願望)ー were to とすれば、「万が一~であれば」の意味になる。
注)a long start : かなり差をつけて、出発しておくこと
注)so as not to : ~しないように
注)might : (ひょっとしたら)~するかもしれない

さてラビットは自慢気にこれを読み上げると、しばらく、誰も何も言いませんでした。

それからピグレットは音を立てずに口を開けたり、閉めたりしていましたが、何とかしゃがれ声で言いました。

"And ー Afterwards?"
「そしてーその後は?」

"How do you mean?"
「どういう意味だい?」

"When Kanga does Discover the Difference?"
「カンガが違いに気付いたときだよ。」

注)does discover : does は discover(見つける)の強調

"Then we all say 'Aha!'"
「その時にみんなで『アハッ!』って言うんだ。」

"All three of us?"
「僕らみんなで?」

"Yes."
「そう。」

"Oh!"
「おう!」

"Why, what's the trouble, Piglet?"
「なぜ、どうかした?ピグレット。」

注)what's the trouble? : 何か困ったことでも?

"Nothing," said Piglet, "as long as we all three say it. As long as we all say it," said Piglet, "I don't mind," he said, "but I shouldn't care to say 'Aha!' by myself. It wouldn't sound nearly so well. By the way," he said, "you are quite sure about what you said about the winter months?"
「何でもない。」ピグレットは言いました。「みんなで言うんだったら。みんなで言うんだったら。」ピグレットは言いました。「かまはないよ。」彼は言いました。「でも一人で『アハッ!』って言うのは嫌だな。それはほとんどうまく行かないよ。ところで、」彼は言いました。「君が言った冬の間のことはホントだろうね?」

注)shouldn't care : 好きではない
注)by myself : 一人で
注)by the way : ところで

"The winter months?"
「冬の間?」

"Yes, only being Fierce in the Winter Months."
「そう、獰猛なのは冬の間だけって。」

"Oh, yes, yes, that's all right. Well, Pooh? You see what you have to do?"
「ああ、そうそう、その通り。さて、プー。君は何をするか分かる?」

"No," said Pooh Bear. "Not yet," he said. "What do I do?"
「いや、まだ、何をするの?」プーは言いました。

"Well, you just have to talk very hard to Kanga so as she doesn't noticeanything."
「君はカンガが何も気付かないように、一生懸命話しかけるんだ。」

注)so as ~ not : ~しないように

"Oh! What about?"
「おう、どんなことを?」

"Anything you like."
「君が好きなことを何でもだよ。」

"You mean like telling her a little bit of poetry or something?"
「ちょっとした詩か何かを話せってこと?」

"That's it," said Rabbit. "Splended. Now come along."
「それだ、すばらしい。さあおいでよ。」