Ch.6-2 ボクの誕生日だよ。1年で一番楽しい日さ

第6章 イーヨーの誕生日にプレゼントを貰うお話(2)

前回のあらすじ
イーヨーは小川の側で憂うつそうにしていました。プーがやって来て、「どうしたの?」とたずねると、イーヨーはちっとも楽しくないと言います。そこでプーは歌を作りますが、気に入ってくれません。だからプーは3番まで歌を作りました。

 

(2)

"That's right," said Eeyore. "Sing. Umty-tiddly, umty-too. Here we go gathering Nuts and May. Enjoy yourself."
「それだよ。」イーヨーは言いました。「歌ってよ。アムティーティドリー、アムティートゥー、さあ木の実とサンザシを集めに行こう。楽しんで。」

"I am," said Pooh.
「楽しんでるよ。」プーは言いました。

"Some can," said Eeyore.
「楽しめる人もいるし、」イーヨーは言いました。

"Why, what's the matter?"
「どうしたの?」

"Is anything the matter?"
「何かおかしい?」

"You seem so sad, Eeyore."
「寂しそうだよ、イーヨー。」

"Sad? Why should I be sad? It's my birthday. The happiest day of the year."
「寂しい?どうして?ボクの誕生日だよ。1年で一番楽しい日さ。」

Enjoy yourself.
enjoy という語は「他動詞」です。他動詞には「目的語」が必要です。yourself が enjoy の目的語になっています。

注)what's the matter? :どうしたの?

"Your birthday?" said Pooh in great surprise.
「君の誕生日?」プーはとてもびっくりして言いました。

"Of course it is. Can't you see? Look at all the presents I have had." He waved a foot from side to side. "Look at the birthday cake. Candles and pink sugar."
「もちろんさ。見えない?ボクが貰ったプレゼントを見てよ。」彼は足を端から端まで振った。「誕生日ケーキを見て。キャンドルやピンクの砂糖を。」

プーは見ました。

ー 最初、右へ、

それから左へ。

"Presents?" said Pooh. "Birthday cake?" said Pooh. "Where?"
「プレゼント?誕生日ケーキ?どこ?」プーは言いました。

"Can't you see them?"
「見えない?」

"No," said Pooh.
「見えない。」プーは言いました。

"Neither can I," said Eeyore. "Joke," he explained. "Ha ha!"
「ボクも見えない。冗談さ。ハハ!」イーヨーは言いました。

注)in great surprise :とても驚いて 注)Neither can I : ボクもできない

注)explain :説明する

プーはこれに少し当惑して頭を掻きました。

"But is it really your birthday?" he asked.
「でもほんとに誕生日なの?」彼はたずねました。

"It is."
「そうだよ。」

"Oh! Well, Many happy returns of the day, Eeyore."
「じゃあ、誕生日おめでとう、イーヨー。」

"And many happy returns to you, Pooh Bear."
「君もおめでとう、プー。」

"But it isn't my birthday."
「でも、ボクは誕生日じゃないよ。」

many happy returns of the day とは?
many happy returns of the day といのは、もともと「あなたに今日のような幸せが何度も訪れますように」という意味だったのが、いつしか「誕生日おめでとう」に使われるようになりました。

"No, it is mine."
「そう、ボクのだよ。」

"But you said 'Many happy return' ー"
「でも『誕生日おめでとう』って言ったよ。」

"Well, why not? You don't always want to be miserable on my birthday, don't you?"
「いいじゃないか。ボクの誕生日にキミが惨めになりたくないだろう?」

"Oh, I see," said Pooh.
「わかった。」プーは言った。

"It's bad enough," said Eeyore, almost breaking down, "being miserable myself, what with no presents and no cake and no candles, and no proper notice taken of me at all, but if everybody else is going to be miserable too ー"
「ひどすぎるよ。」イーヨーは倒れそうになって言った。「プレゼントもなく、ケーキもキャンドルもなく、気を使ってくれる人もいなくて、ボクは惨めだけど、他の人まで惨めになってはー」

注)miserable :みじめな
注)almost breaking down :ほとんど倒れそうになって
注)what with ~ and ~ : ~やら~やらで