Ch.5-3 ヘファランプは何が好きなんだろう?

第5章 ピグレットがヘファランプに遭遇するお話(3)

前回のあらすじ
プーは「罠」をしかけるから、ピグレットに手伝ってほしいと申し出ます。プーのアイデアは「大きな穴を掘って、ヘファランプが近づくのを待つというものでした。問題は、どこにその「罠」をしかけるか、近すぎると気付かれる恐れがある。

 

(3)

彼らはため息をついて立ち上がりました。

そして2,3のトゲを払って、再び座りました。

その間、プーは、「何か思いつけたらなあ。」と思いました。

正しいやり方が分かりさえすれば、とても賢い頭でヘファランプを捕まえることができるのに、と思いました。

【原文】

They sighed and got up;

and when they had taken a few gorse prickles out of themselves they sat down again;

and all the time Pooh was saying to himself, “If only I could think of something!”

For he felt sure that a Very Clever Brain could catch a Heffalump if only he knew the right way to go about it.

"Suppose," he said to Piglet, "you wanted to catch me, how would you do it?"
「もし君がボクを捕まえたかったら、どうする?」と、プーはピグレットに言いました。

"Well," said Piglet, "I should do it like this. I should make a Trap, and I should put a jar of Honey in the Trap, and you would smell it, and you would go in after it, and ー"
「そうだね、きっとこうするよ。罠を作って、その中にハチミツのツボを置く。君はその匂いをかいで、罠に入っていく、そしてー」とピグレットは言いました。

注)Suppose ~ : もし~だとしたら

if の代わりに suppose ?
suppose や supposing は if の代わりに使えます。

Suppose you were in my place, what would you do ?
君がぼくの立場だったら、君はどうする?

その他、provided (that) や providing (that) も使えます。in case や given that といった表現もあります。

注)I should :ボクならこうするよ

should は「~すべき」?
「~すべき」とは少し違います。should はやんわりとした「義務」なので、「...すべきだ」というよりは「...すればいいんじゃない」くらいの意味です。

注)make a trap :罠を作る
注)smell :においをかぐ
注)after it :それ(におい)を追って

"And I would go in after it," said Pooh excitedly, "only very carefully so as not to hurt myself, and I would get to the Jar of Honey, and I should lick round the edges first of all, pretending that there wasn't any more, you know, and then I should walk away and think about it a little, and then, I should come back and start licking in the middle of the jar, and then ー"
「そして入っていく、ただ怪我しないように十分気をつけながら、そしてハチミツのツボの所まで行き、最初に縁の周りをなめて、もうないふりをして、立ち去って、少し考えて、それから戻ってきて、ツボの中を舐め始める、それからー」と、プーはワクワクして言いました。

注)excitedly :ワクワクして
注)so as not to hurt myself :怪我しないように
注)lick round the edges :(つぼの)ふちをなめる
注)first of all :まず最初に
注)pretending :~のふりをする
注)in the middle of :~の真ん中を

"Yes, well never mind about that. There you would be, and there I should catch you. Now the first thing to think of is, What do Heffalumps like? I should think acorns, shouldn't you? We'll get a lot of ー I say, wake up, Pooh!"
「そうだね、もうそのことはいいから。君が罠に入って、ボクが君を捕まえる。さてまず最初に考えなければならないのは、ヘファランプは何が好きなんだろう?どんぐりだと思うけど、違う?まずたくさんどんぐりを集めて、ねえ、起きてよ、プー。」

注)never mind : もういいよ
注)acorn : どんぐり(ピグレットの好物)
注)I say :ねえ
注)wake up :目をさます、起きる

(プーはハチミツを食べる夢を見ながら、眠ってしまいました。)

楽しい夢を見ていたプーは、びっくりして目を覚ましました。

そして罠をしかけるにはどんぐりよりハチミチのほうがずっといいよ、と言いました。

ピグレットはそうは思いませんでした。

彼らがそのことで言い争いを始めようとしたその時、ピグレットは思い出しました。

もし罠にどんぐりを置くとしたらどんぐりを探さなければならない、でもハチミツを置くなら、プーは自分のハチミツを手放さなければならない。

【原文】

Pooh, who had gone into a happy dream, woke up with a start,

and said that Honey was a much more trappy thing than Haycorns.

Piglet didn't think so;

and they were just going to argue about it, when Piglet remembered that,

if they put acorns in the Trap, he would have to find the acorns, but if they put honey, then Pooh would have to give up some of his own honey,

so he said, "All right, honey then," just as Pooh remembered it too, and was going to say, "All right, haycorns."
それで彼は言いました。「よし、ハチミツでいこう。」同時にプーもそのことを思い出して、「よし、どんぐりだ。」と言おうとした時のことでした。

"Honey," said Piglet to himself in a thoughtful way, as if it were now settled. "I'll dig the pit, while you go and get the honey.
「ハチミツだ。」ピグレットはもう決まったかのように、考えながらひとり事を言いました。「君がハチミツを取りに行ってる間に穴を掘っておくよ。」

"Very well," said Pooh, and stumped off.
「わかった。」と言って、プーは重い足取りで出かけました。

注)haycorns : acorn(どんぐり)のこと

注)be settled : 決まる、決着がつく
注)dig the pit :穴を掘る
注)while ~ : ~している間に
注)stump : (重い足取りで)どしんどしんと歩く