Ch.5-1 ピグレット、今日、へファランプを見たよ

第5章 ピグレットがヘファランプに遭遇するお話(1)

前回のあらすじ
この章では、ピグレットがヘファランプに遭遇します。ヘファランプは見たこともないような巨大な頭をしていました。

 

(1)

ある日、クリストファー・ロビンとプーとピグレットが一緒に話をしていると、クリストファー・ロビンは食べていた物を飲み込んで、何気なく言いました。

"I saw a Heffalump today, Piglet."
「ピグレット、今日ヘファランプを見たよ。」

注)Heffalump : ヘファランプ (象を想定した架空の動物)

"What was it doing?" asked Piglet.
「何してた?」ピグレットは尋ねました。

"Just lumping along," said Christofer Robin. "I don't think it saw me."
ゆっくり歩いてた。向こうがボクに気付いたとは思わない。」とクリストファー・ロビンは言いました。

"I saw one once," said Piglet. "At least, I think I did," he said. "Only perhaps it wasn't."
「ボクも一度見たことがあるよ。少なくとも見たと思う。ただ、そうじゃなかったかもしれない。」ピグレットは言いました。

"So did I," said Pooh, wondering what a Heffalump was like.
ボクも見たよ。」プーはヘファランプがどういうものかと考えながら言いました。

注)lumping :ゆっくり歩いている
注)at least :少なくとも
注)So did I. : =I saw one, too. (ボクも見たよ。)

注)what ・・・like : どういうものか 「何に似ているか」

"You don't often see them," said Christofer Robin carelessly.
「そんなにしょっちゅうは見ないよ。」クリストファー・ロビンはさりげなく言いました。

"Not now," said Piglet.
「最近見ないね。」と、ピグレット。

"Not at this time of year," said Pooh.
1年のこの時期は見かけないね。」と、プー。

それから彼らは他のことを話して、プーとピグレットは一緒に家に帰る時間になりました。

最初、彼らが100エーカーの森のはずれの小道を歩いていた時、プーとピグレットはお互いあまり話はしませんでした。でも、小川に着いて、飛び石を助けあって渡って、再びヘザーの上を並んで歩くようになって、彼らはあれやこれや親しく話すようになりました。

Piglet said, "If you see what I mean, Pooh,"
ピグレットは言いました。「ボクが言いたいことを分かってくれるなら、プー。」

注)carelessly :さりげなく
注)at this time of year :一年のこの時期は
注)see : 分かる、理解する (後ろに節がくる場合は understand の意味)

and Pooh said, "It's just what I think myself, Piglet,"
そしてプーは言いました。「そのことをボクも考えていたんだよ、ピグレット。」

and Piglet said, "But, on the other hand, Pooh, we must remember,"
そしてピグレットは言いました。「でも、一方で、プー、覚えておかなければいけない。」

and Pooh said, "Quite true, Piglet, although I had forgotten it for the moment."
そしてプーが言いました。「その通りだ、ピグレット。ちょっと今ど忘れしてたけど。」

それから、彼らが6本の松の木の所に来た時、プーは誰も聞いていないか辺りを見まわして、厳かな声で言いました。

"Piglet, I have decided something."
「ピグレット、決心したよ。」

"What have you decided, Pooh?"
「何を決心したの、プー。」

"I have decided to catch a Heffalump."
「ヘファランプを捕まえる決心をしたんだ。」

注)on the other hand :一方
注)although :~だけれども
注)forget it for the moment :今ちょっと忘れる
注)decide :決心する