Ch.4-4 かっこいい「ベルひも」だろ?

第4章 イーヨーが尻尾を失くしてプーが見つけるお話(4)

前回のあらすじ
アウルは「懸賞金を出して」などと難しい表現を使って、プーに説明しますが、プーはアウルの言う「issue」がクシャミに聞こえます。話しは、アウルの家の玄関にある「ベルひも」や「掲示板」に及び、それはクリストファー・ロビンが書いてくれたものだと言いました。

 

(4)

"Didn't you see them? said Owl, a little surprised. "Come and look at them now."
「見なかったの?」少し驚いて、アウルは言った。「じゃあ、見に行こうよ。」

So they went outside.
彼らは外に出ました。

And Pooh looked at the knocker and the notice below it,
そしてプーはノッカーとその下の掲示板を見ました。

and he looked at the bell-rope and the notice below it,
そしてベル紐とその下の掲示板を見ました。

and the more he looked at the bell-rope, the more he felt that he had seen something like it, somewhere else, sometime before.
そしてー、ベル紐を見れば見るほど、それをどこか別の場所で見たことがあると思いました。

"Handsome bell-rope, isn't it?" said Owl.
「かっこいいベル紐だろ?」とアウルは言いました。

注)a little surprised :少し驚いて(分詞構文)

注)Handsome bell-rope, isn't it? :かっこいいベル紐だろ?(付加疑問文)

Pooh nodded.
プーはうなづきました。

"It reminds me of something," he said, "but I can't think what. Where did you get it?"
「何か思い出すなあ、でも何だったか思いつかない。どこで手に入れたの?」と言いました。

注)remind A of B : A に B のことを思い出させる

"I just came across it in the Forest. It was hanging over a bush, and I thought at first somebody lived there, so I rang it, and nothing happened, and then I rang it again very loudly, and it came off in my hand, and as nobody seemed to want it, I took it home, and ー"
「森で偶然見つけたんだよ。ヤブの上にぶら下がってて最初誰かが住んでるんだと思って、鳴らしてみたけど、何も起こらなかった。だからもう一度大きく鳴らしたんだ。そしたら、ポロッと落ちてきて、誰も要らないようだったし、家に持って帰ったんだ。」

注)come across : 偶然出くわす
注)hang : かける、つるす
注)come off : はずれる

"Owl," said Pooh solemnly, "you made a mistake. Somebody did want it."
アウル、君は間違いをしてるよ。それが必要な誰かがいたんだ。」プーはおごそかに言いました。

"Who?"
「誰?」

"Eeyore. My dear friend Eeyore. He was ー he was fond of it."
「イーヨーさ。友達のイーヨー。彼は ー 彼はそれが気に入っていたんだ。」

"Fond of it?"
「気に入っていた?」

"Attached to it," said Winnie-the-Pooh sadly.
「くっついていたんだ。」と、プーさんは悲しそうに言いました。

注)solemnly :おごそかに
注)make a mistake :過ちを犯す 注)be fond of ~ : ~がとても気に入っている (長い間親しみを感じている)
注)attach to ~ : ~にくっつく、~の一部である、~に愛着がある

こう言って、プーはそれを外して、イーヨーのところへ持って行きました。

クリストファー・ロビンが元の場所に尻尾をくっつけた時、イーヨーは楽しそうに尻尾を振りながら、森を飛び回りました。

プーはすっかり可笑しくて、元気になるちょっとしたおやつを食べようと家に急ぎました。

30分後、口を拭きながら、彼は誇らしげに歌を歌いました。

【原文】
So with these words he unhooked it, and carried it back to Eeyore; and when Christofer Robin had nailed it on in its right place again, Eeyore frisked about the forest, waving his tail so happily that Winnie-the-Pooh came over all funny, and had to hurry home for a little snack of something to sustain him. And, wiping his mouth half an hour afterwards, he sang to himself proudly:

(プーの歌)

Who found the tail?
誰が尻尾を見つけたの?

"I," said Pooh,
ボクだよとプーが言った

"At a quarter to two
(Only it was quarter to eleven really),
2時前15分に
(ホントは11時前15分だった)

I found the Tail!"
ボクが尻尾を見つけた!

Only it was quarter to eleven really. とは?
プーがイーヨーの尻尾を見つけたのは、「実際は11時15分前だった」という意味。詩を作るとき「韻」がとても重要なので、「Pooh」と韻を踏ませるために、あえて「a quarter to two(2時15分前)」としたのです。

 

~終わり~