Ch.3-1 プー、ウ、ウ、ウーズルだと思うかい?

第3章 プーがウーズルを捕まえようとするお話(1)

前回のあらすじ
この章は、プーとピグレットが「あやしい足あと」を追って、「ウーズル」を捕まえそうになるお話してす。

 

(1)

ピグレットはブナの木の立派な家に住んでいました。

ブナの木は森の中央にあり、ピグレットはその家の真ん中で暮らしていました。

家の隣には割れた板があり、「TRESPASSERS W」と書かれています。

クリストファー・ロビンがピグレットにどういう意味か聞くと、おじいちゃんの名前で、ずっと昔一緒に住んでいたと言いました。

クリストファー・ロビンは TRESPASSERS W のはずがないと言うと、ピグレットはそうだよ、おじいちゃんはそうだったんだから、TRESPASSERS Will を短くしたんだ。

もとは TRESPASSERS William さ。

おじいちゃんは失くしたらいけないので2つ名前を持っていたんだ。

おじさんから TRESPASSERS をもらって、TRESPASSERS から William をもらったのだ、と言いました。

"I've got two names," said Christofer Robin carelessly.
「ボクも2つ名前を持ってるよ。」クリストファー・ロビンは無造作に言いました。

TRESPASSERS W とは?
「TRESPASSERS Will be PROSECUTED(侵入者は罰せられます)」という立て看板のことです。つまり「進入禁止」の立て看板。

注)have got = have (持っている)

"Well, there you are, that proves it," said Piglet.
「思った通りだそれが証拠だね。」とピグレットは言いました。

注)there you are : 思った通りだ
注)prove : 証明する

ある冬の日、ピグレットが家の前で雪かきをしていると・・・

ふと見上げると、プーがいました。彼は何か他のことを考えながらぐるぐると回っています。

ピグレットが呼びかけても、彼は歩き続けています。

"Hallo!" said Piglet, "What are you doing?"
「やあ、何してるの?」ピグレットは言いました。

"Hunting," said Pooh.
「狩りだよ。」と、プー。

"Hunting what?"
「何を?」

"Tracking something," said Winnie-the-Pooh very mysteriously.
「何かを追ってるんだ。」プーさんはとても不思議そうに言いました。

注)hunting :狩り
注)track : 跡を追う
注)mysteriously :不思議そうに

"Tracking what?" said Piglet, coming closer.
「何を追ってるの?」ピグレットは近づきながら言いました。

"That's just what I ask myself. I ask myself, What?"
「まさにそれを自分にきいているんだ。何を追っているか?」

"What do you think you'll answer?"
「何て答えるつもりなの?」

"I shall have to wait until I catch up with it," said Winnie-the-Pooh. "Now, look there." He pointed to the ground in front of him. "What do you see there?"
「追いつくまで待たなくてはならない。」プーさんは言いました。「ほら、そこ見て。何が見える?」彼はすぐ前を指差しました。

"Tracks," said Piglet. "Paw-marks." He gave a little squeak of excitement. "Oh, Pooh! Do you think it's aーaーa Woozle?"
「足跡だ。」ピグレットは言って、少し興奮した声を上げました。「あっ!プー、ウ、ウ、ウーズルだと思うかい?」

注)catch up with :~に追いつく
注)point to :~を指さす
注)in front of :~のすぐ前の
注)a little squeak of excitement :少し興奮したかん高い声
注)Woozle : ウーズル(架空の動物)

"It may be," said Pooh. "Sometimes it is, and sometimes it isn't. You never can tell with paw-marks."
「そうかも知れない。そうであるときもあるし、そうでないときもある。足跡のことだから何とも言えない。」と、プーは言いました。

注)You never can tell with ~ : ~のことは何とも言えない(プーの口ぐせ)