Ch.2-5 やせるのにどれくらいかかるの?

第2章 食べすぎたプーさんが穴につまるお話(5)

前回のあらすじ
クリストファー・ロビンを呼んできても、どうにもなりません。残る手段は...

 

(5)

クリストファー・ロビンは森の反対側に住んでいました。

彼がラビットと一緒に戻ってきて、プーの前半分を見ると・・・

「バカなクマだな!」と、優しい声で言うと誰でも再び希望が湧いてくるのを感じました。

"I was just beginning to think," said Bear, sniffing slightly, "that Rabbit might never be able to use his front door again. And I should hate that," he said.
「ラビットはもう玄関を使えなくなるかもしれないって考え始めてたんだ。それが嫌だったんだ。」少し鼻をクンクン鳴らして、プーは言いました。

注)森の反対側:【原文】at the other end of the Forest
注)sniffing slightly :少し鼻をクンクン鳴らして
注)might never be able to : ~できなくなるかもしれない
注)should hate that : 当然そんなことは嫌だ

バカなくまだな!
クリストファー・ロビンがプーの行動に対して、つぶやく口ぐせです。
【原文】Silly old Bear:old は「年老いた」という意味ではなく、「いつもの、例の」に近い、親しみを込めた表現です。

"So should I." said Rabbit.
ボクもそうだよ。」ラビットは言いました。

"Use his front door again?" said Christofer Robin. "Of course he'll use his front door again."

「玄関が使えないって?もちろん使えるようになるさ。」クリストファー・ロビンは言いました。

"Good," said Rabbit.
「いいね。」ラビットは言いました。

"If we can't pull you out, Pooh, we might push you back."
君を引っ張り出せないのなら、プー、押し戻そうかな。」

ラビットは考えながら、ひげを引っ掻っかいて指摘しました。

プーが押し戻され、穴に戻ったら、もちろんプー以外は誰も喜ばなくて、そうなれば、木に住むものも、地中に住むものもー、

"You mean I'd never get out?" said Pooh.
「もう外に出れないってこと?」プーは言いました。

"I mean," said Rabbit, "that having got so far, it seems a pity to waste it."
ここまで来てるんだから、それを無駄にはできないよって言ってるんだ。」と、ラビットは言いました。

注)pull you out / push you back :pull は「引っ張る」、push は「押す」
注)having got so far : ここまで来てるんだから
注)it seems a pity to waste it : それを無駄にするのは残念だよ
(ラビットは何があってもプーを押し戻すことには反対なのです。)

クリストファー・ロビンは頷きました。

"Then there's only one thing to be done," he said. "We shall have to wait for you to get thin again."
「じゃあ1つだけ方法がある。君がやせるまで待とう。」と彼は言いました。

"How long does getting thin take?" asked Pooh anxiously.
「やせるのにどれくらいかかるの?」プーは心配そうに言いました。

"About a week, I should think."
「1週間ってとこかな。」

注)wait for you to get thin :キミがやせるまで待つ
(get thin の主語は you です。)
注)anxiously :心配して
注)I should think : やや控えめに、「~と思うけど。」

"But I can't stay here for a week!"
「1週間も居れないよ!」