Ch.2-3 パンにはハチミツ?それともコンデンスミルク?

第2章 食べすぎたプーさんが穴につまるお話(3)

前回のあらすじ
疑い深いラビットは、なかなかプーを中に入れようとしません。しばらくやり取りをした後、本当にプーだということがわかり、ようやくプーを家に入れてあげました。近頃は森もぶっそうだからと説明し、「何か食べる?」と言いました。

 

(3)

Pooh always liked a little something at eleven o'clock in the morning,
プーはいつも朝の11時ちょっとしたものを食べるのが好きでした。

and he was very glad to see Rabbit getting out the plates and mugs;
だからラビットがお皿とマグを出してくるのを見て、喜びました。

and when Rabbit said, "Honey or condensed milk with your bread?" he was so excited that he said, "Both,"
そして、「パンにはハチミツ?それともコンデンスミルク?」とラビットが言うと、 プーはとても興奮して、「両方」と言いました。

and then, so as not to seem greedy, he added, "but don't bother about the bread, please."
その後、欲張りと思われないように、「パンは気にしないでいいよ。」と付け加えました。

And for a long time after that he said nothing . . . until at last, humming to himself in a rather sticky voice, he got up, shook Rabbit lovingly by the paw, and said that he must be going on.
プーさんは長いこと何も言わずに食べ続け、ネバネバした声でハミングしながら、立ち上がり、ラビットと握手をして、そろそろおいとましようと言いました。

 

"Must you?" said Rabbit politely.
「行くの?」と、ラビットは丁寧に言いました。

"Well," said Pooh, "I could stay a little longer if it ー if you ー" and he tried very hard to look in the direction of the larder.
「えっと、もしあれだったら、もう少し居れるんだけど。」彼は戸棚の方向を一生懸命に見ようとしました。

As a matter of fact," said Rabbit, "I was going out myself directly."
実を言うと、ボクも今すぐ出かけようとしてたんだ。」とラビットが言いました。

"Oh, well, then, I'll be going on. Good-bye."
「アッ、じゃあ、おいとまするよ。さよなら。」

注)もし~だったら、~できるだろう(仮定法) If 過去形, 助動詞の過去形、これが仮定法の基本形です。

注)As a matter of fact : 実を言えば
注)directly :すぐに

おいとまする
I must be going. とか I should be going. というのは「おいとまする」に当たる表現です。
次に出てくる I'll be going on. も同様です。

"Well, good-bye, if you're sure you won't have any more."
「さよなら、もうこれ以上食べないんだったら。」

"Is there any more?" asked Pooh quickly.
「もっとあるの?」プーは素早く言いました。

Rabbit took the covers off the dishes, and said no, there wasn't.
ラビットはお皿のカバーを取って、もう無いと言いました。

"I thought not," said Pooh, nodding to himself. "Well, good-bye. I must be going on."
「そうだと思った。じゃあ、さよなら。おいとまするね。」と、頷きながらプーは言いましたた。

So he started to climb out of the hole.
そして、彼は穴から出ようとし始めました。

He pulled with his front paws, and pushed with his back paw, and in a little while his nose was out in the open again . . . and then his ears . . . and then his front paws . . . and then his shoulders . . . and then ー
前足で引っ張り、後ろ足で押し出し、しばらくすると、鼻が外に出て、次に耳が・・・ それから前足、次に肩・・・それから・・・

"Oh, help!", said Pooh. "I'd better go back."
「助けて!戻ったほうがいいのかも。」と、プーが言いました。

"Oh, bother!" said Pooh. "I shall have to go on."
「ちぇっ!絶対、進まなきゃ。」と、プーが言いました。

"I can't do either!" said Pooh. "Oh, help me and bother!"
「どっち出来ない!助けて、あれっ!」と、プーが言いました。

注)not ~ any more :これ以上~ない
注)nod :うなづく
注)had better :~したほうがよい
注)shall have to :絶対に~しなくては
注)either : ~も(ない) 肯定文では too を使いますが、否定文では either を使います。