Ch.1-4 えっ、青い空の小さな黒い雲に見えない?

第1章 プーさんが風船でハチミツを取りに行くお話(4)

前回のあらすじ
プーさんは、自分の身体を泥んこにして、クリストファー・ロビンが持っていた「青い風船」をふくらませて空に上ります。まるで「青い空に浮かぶ雨雲」のように見えるはずでした。

 

~ 4 ~

プーさんは泥んこの場所に行き、真っ黒になるまで何度も転がりました。
それから、風船をいっぱいに膨らませて、君とプーは二人でひもをつかんでいました。
君が手を離すとプーは優雅に空に浮かんで、木の一番上の当たりで止まりました。
ハチミツから20フィートの所です。

"Hooray!" you shouted.
「やったね!」と君が叫ぶ。

"Isn't that fine?" shouted Winnie-the-Pooh down to you. "What do I look like?"
「結構良くないかい?どんなふうに見える?」とプーさんが下にいる君に叫ぶ。

"You look like a bear holding on to a balloon," you said.
風船につかまっているクマに見えるよ。」と君。

注)a bear holding on to a balloon : 風船につかまっているクマ

"Not ー" said Pooh anxiously, "ー not like a small black cloud in a blue sky?"
「えっ、青い空の小さな黒い雲に見えない?」と、プーは心配そうに言いました。

"Not very much."
「あんまり。」

"Ah, well, perhaps from up here it looks different. And I say, you never can tell with bees."
「ああ、でも、たぶん;ここからだと違って見えるかも。ほら、ハチのことだから何とも言えない。」

注)anxiously :心配そうに
注)I say : ほら、さっきも言ったように

風がなく、プーさんは木に近づけません。
そこにじっとして居ました。
ハチミツは見えているし、香りもします。
でも、まったくハチミツには近づけません。
しばらくして彼は下にいる君に声をかけます。

"Christofer Robin!" he said in a loud whisper.
「クリストファー・ロビン!」彼は大きなささやき声で言いました。

"Hallo!"
「どうしたの?」

Hallo と Hello
Hallo も Hello も綴りが違うだけで、発音も意味も変りません。「やあ!」と挨拶の他に、 「おい! 」と注意を呼びかけたり、「おや! 」と驚きを表わしたりします。また、電話で「もしもし」というときにも使われます。

"I think the bees suspect something!"
「ハチが何かを疑ってるよ。」

"What sort of thing?"
「どんなこと?」

"I don't know. But something tells me that they're suspicious!"
「分からない、けどハチが疑ってるような気がするんだ。」

注)suspect :疑う suspicious はその形容詞
注)something tells me : 何かが教えてくれている、そんな気がする

"Perhaps they think that you're after their honey."
「たぶん君がハチミツを狙ってると思ってるんだよ。」

"It may be that. You never can tell with bees."
「そうかもしれない。ハチのことだから何とも言えない。」

注)may :~かもしれない
may には、「~してもよい」と推量の「~かもしれない」の意味があります。