Ch.19-1 玄関のすぐ下に見慣れないメッセージが...

第9章 イーヨーがアウルに家を見つけるお話(1)

ラビットはアウルのために新しい家を見つけてやろうとします...

 

(1)

プーは100エーカーの森を歩いていました。

そして、かつてアウルの家だった所の前に立っていました。

今は家の面影もなく風に吹き倒された、ただの木のように見えました。

家がそのように見えたら、別の家を見つけようとする頃です。

プーはその日の朝、玄関のすぐ下に、見慣れないメッセージを受け取っていました。

それには、『ボクはアウルのために新しい家を探している、だからキミも。 ラビット』と書かれてありました。

そして、彼がどういう意味だろうと考えていると、ラビットが来て、読んでくれたのです。

"I'm leaving one for all the others," said Rabbit, "and telling them what it means, and they'll all search too. I'm in a hurry, good-bye."
「ボクは他のみんなにこれを置いてきてるんだ。そしてそれがどういう意味かみんなに言うつもりさ。そしたらみんなも探すだろう。ボクは先を急ぐから、さよなら。」ラビットは言いました。

注)one : メッセージのこと
注)what it means :それがどういう意味か
注)search :探す
注)be in a hurry :急いでいる

そして、ラビットは走り去りました。

プーはゆっくりと後をついて行きました。

彼はアウルのために新しい家を見つけるよりももっとしなければならないことがありました。

それはアウルのもとの家に関する「プーの歌」を作り上げるということでした。

彼は何日も前に作るとピグレットに約束していたからです。それ以来、彼とピグレットが会うと、ピグレットは実際は何も言いませんでしたが、彼にはなぜ何も言わないのかすぐに分かりました。

もし誰かが『歌』、『木』、『ヒモ』や『夜の嵐』といった言葉を発すると、ピグレットの鼻が先までピンク色になり、彼は急いだように話をそらしたからです。

"But it isn't Easy," said Pooh to himself, as he looked at what had once been Owl's House. "Because Poetry and Hums aren't things which you get, they're things which get you. And all you can do is to go where they can find you."
「でも簡単じゃないな。」プーは彼がかつてアウルの家だったものを見て、言いました。「なぜなら、詩というものは自分でつかむものじゃなく、むこうからやって来るものだからね。できることは詩が君を見つけてくれるところへ行くしかないね。」

注)what had once been Owl's House :かつてアウルの家だったもの

things which you get / things which get you とは
things which you get(あなたがつかむもの) / things which get you(むこうがあなたをつかむもの)
つまり、詩歌とは無理にひねり出すものではなくて、自然と心にわいてくるものである、ということ。

"Well," said Pooh after a long wait, "I shall begin 'Here lies a tree' because it does, and then I'll see what happens."
「さて、」プーは長く待った後言いました。「『ここに木がある。』から始めよう。なぜなら、木がここにあるから。それからどうなるのか見てみよう。」

こんなふうになりました。

注)after a long wait :長く待った後
注)what happens :何が起こるのか、どうなるのか