Ch.17-1 そろそろ彼に教えてやる頃だ

第7章 ティガーが飛び跳ねないお話(1)

前回のあらすじ
この章ではティガーが跳ねません。

 

(1)

ある日、ラビットとピグレットはプーの玄関の前に座って、ラビットの話を聞いていました。

プーも一緒に座っていました。

眠たくなる夏の日の午後で、森は優しい音に溢れていました。

そしてそれは、『ラビットの話は聞かないで、ボクの話を聞いて。』と言っているようで、彼はラビットの話を聞かないでいいような心地よい態勢を整え、時々、目を開けて、「ああ!」と言ったり、再び目を閉じて、「その通り。」と言ったりしました。

すると、時々、ラビットは、

"You see what I mean, Piglet," very earnestly, and Piglet nodded earnestly to show that he did.
「ボクの言うこと分かるよね、ピグレット。」と熱心に言いました。するとピグレットは分かってるよと言うために、熱心に頷きました

"In fact," said Rabbit, coming to the end of it at last, "Tigger's getting so Bouncy nowadays that it's time we taught him a lesson. Don't you think so, Piglet?"
実は、」話の終わりあたりで、ついに言いました。「最近、ティガーがあまりにも跳ねすぎて、そろそろ彼に教えてやる頃だ。そうは思はないか、ピグレット。」

注)earnestly :熱心に
注)In fact :実は
注)at last :ついに
注)so ~ that ~ : とても~なので~だ
注)lesson :教訓、教え
注)it's time 仮定法 : ~してもいい頃だ

ピグレットはティガーはあまりに跳ね過ぎだから、もし跳ねないようにする方法があれば、それはとてもいい考えだ、と言いました。

"Just what I feel," said Rabbit. "What do you say, Pooh?"
「ボクが思うに、」ラビットは言いました。「どう思う、プー?」

Pooh opened his eyes with a jerk and said, "Extremely."
プーはガバッと目を開けて、言いました。「すごい。」

"Extremely what?" asked Rabbit.
「何がすごいの?」ラビットは尋ねました。

"What you were saying," said Pooh. "Undoubtably."
「キミが言っていたこと。疑う余地もなく。」プーは言いました。

ピグレットはぎこちなくプーをつつきました。

プーはますます自分はどこか他のところにいるような気がして、ゆっくり立ち上がり、自分を探し始めました。

"But how shall we do it?" asked Piglet. "What sort of a lesson, Rabbit?"
「でも、どうやってするの?どんな教え、ラビット?」ピグレットは尋ねました。

"That's the point," said Rabbit.
そこが問題だ。」ラビットは言いました。

「教え」という言葉がプーに戻ってきました。

彼はどこかで前に聞いたことがありました。

"There's a thing called Twy-stymes," he said.
「『今度やったら』 という方法がある。」彼は言いました。

注)with a jerk :がバッと
注)extremely :すごい
注)undoubtably :疑う余地もなく
注)what sort of a lesson :どのような教え
注)That's the point :それが問題だ
注)Twy-stymes : 2度目( twice と times の発音からの推測)

"Christopher Robin tried to teach it to me once, but it didn't."
「クリストファー・ロビンが前にボクに教えようとして、うまく行かなかったんだ。」

"What didn't?" said Rabbit.
「何がだめだったの?」ラビットは言いました。

"Didn't what?" said Piglet.
「何をしなかったの?」ピグレットは言いました。

プーは頭を振りました。

"I don't know," he said. "It just didn't. What are we talking about?"
「分からない。」彼は言いました。「それはだめだった。何のことを話してるんだっけ?」

"Pooh," said Piglet reproachfully, "haven't you been listening to what Rabbit was saying?"
「プー、」ピグレットはとがめるように言いました。「ラビットの話を聞いていなかったの?」

注)reproachfully : とがめるように

"I listened, but I had a small piece of fluff in my ear. Could you say it again, please, Rabbit?"
「聞いてたよ、でもボクの耳に綿毛が少し入ったから。もう1度言って、ラビット?」

ラビットはもう一度言うことを気にしませんでした。

それでどこから始めようかと聞きました。

そして、プーが耳に綿毛が入ったところからと言ったので、ラビットはそれがいつなのか尋ねました。

プーはきちんと聞いていなかったので分からないと言いました。

ピグレットは、しようとしていたことは、ティガーが飛び跳ねないようにする方法を考えること、今の状況を解決すること、なぜなら、ティガーが好きだとしても、彼が飛び跳ねるのはいやだから、と言いました。

"Oh, I see," said Pooh.
「おう!分かった。」プーは言いました。

注)a small piece of fluff : 小さな綿ぼこり