Ch.15-1 クリストファー・ロビンはボクを頼りにしている

第5章 クリストファー・ロビンは午前中何してるの?(1)

ラビットは「今日は忙しい一日になる」ような予感がして、クリストファー・ロビンに会いに行きます...

 

(1)

今日はラビットにとって忙しい1日になるばずでした。

彼は目を覚ますとすぐにまるで全てが自分にかかっているかのような重要な1日だと感じました。

まさに『何かを組織する』、あるいは『ラビットによる掲示板を書く』、またあるいは『他のみんながそれをどう思うかを確かめる』、といった1日でした。

急いでプーのところへ行って言わなければならないそんな朝でした。

"Very well, then, I'll tell Piglet,"
「よし、じゃあピグレットに言ってくる。」

それからピグレットの所へ行き、言います。

"Pooh thinks--but perhaps I'd better see Owl first."
「プーはこんなふうに考えてるー、でもまずアウルに会ったほうがいいよね。」

みんなが、

"Yes, Rabbit," and "No, Rabbit,"
「そうだよ、ラビット、違うよラビット」

などと言ってくれて、ラビットが話し終わるまで待ってくれる、ラビットにとって何だかキャプテンになったような1日でした。

まるで全てが自分にかかっているかのような
【原文】では、as if everything depended upon him となっています。as if が「まるで~かのように」、depend on が「~に頼る」という意味です。

注)had better :~したほうがよい

彼は家を出て、何をしようかと思いながら、春の朝の香りを嗅ぎました。

カンガの家が一番近くて、カンガの家にはルーがいます。

彼は、「そうだよ、ラビット。」とか「違うよ、ラビット。」と森に住む誰よりも上手に言ってくれる。

でも最近もう一人の動物がいる。

奇妙な飛び跳ねるティガーです。

そしてティガーは、道案内してあげても、いつも先頭を歩いて、目的地に到着して、自慢げに「着いたよ。」と言ったときにはもういなくなっています。

「いや、カンガの家はだめだ。」ラビットは太陽に向かって髭をクルッと巻いて、考えました。

そこには行かないことを確かめると、左に向きを変え、反対の方へ歩き出しました。

それはクリストファー・ロビンの家の方でした。

"After all," said Rabbit to himself, "Christopher Robin depends on Me. He's fond of Pooh and Piglet and Eeyore, and so am I, but they haven't any Brain.Not to notice. And he respects Owl, because you can't help respecting anybody who can spell TUESDAY, even if he doesn't spell it right; but spelling isn't everything. There are days when spelling Tuesday simply doesn't count. And Kanga is too busy looking after Roo, and Roo is too young and Tigger is too bouncy to be any help, so there's really nobody but Me, when you come to look at it. I'll go and see if there's anything he wants doing, and then I'll do it for him. It's just the day for doing things."
「結局、」ラビットは思いました。「クリストファー・ロビンはボクを頼りにしている。彼はプーやピグレット、イーヨーが好きだボクも好きさ。でも彼らは脳がない。言うまでもないけど。あおして彼はアウルを尊敬している。なぜなら TUESDAY(火曜日)の綴りを知ってる人は、スペルは間違ってても、尊敬せざるをえないのだから。でもスペルが全てではない。Tuesday の綴りが大して重要ではない日もある。カンガはルーの世話で忙しいし、ルーは幼すぎるし、ティガーは飛び跳ね過ぎて、役に立たない。だから、そうして見ると、ボク以外に誰もいない。クリストファー・ロビンが何かしたいことがあるか見てこよう。ボクが彼にかわってそれをしよう。今日はまさに何かをする日だ。」

注)after all :結局
注)depend on :~を頼りにする
注)be fond of :~が好き
注)So am I. :ボクもそうだ

注)not to notice :言うまでもなく
注)respect :~を尊敬している
注)can't help ~ing :~せざるを得ない 注)even if :たとえ~でも
注)count :重要である
注)look after :~の世話をする
注)nobody but Me :ボク以外誰も~ない

彼は楽しそうに小走りで行き、やがて小川を横切り、友達・親戚が住んでいるところへやって来ました。

今朝はいつもより彼らがたくさんいるように思われました。

ラビットは忙しすぎてハリネズミと握手できなかったので、彼らには頷いて、「おはよう、おはよう。」ともったいぶって言いました。

そして、「ああ、いたね。」と、小さな連中にもやさしく言って、肩越しに手を振り、ワクワク感と何だか分からない雰囲気を残し、去って行ったので、ヘンリー・ラッシュを含むカブト虫の家族の何人かはすぐに100エーカーの森に出かけて行き、それが何であれ、それが何かをきちんと確かめようと、事前に頂上に着いておきたいと思い、木に登り始めました。

ラビットはどの1分も重要だと感じながら、100エーカーの森の端まで急いで行き、クリストファー・ロビンが住んでいる木のところへやって来ました。

彼はドアをノックして、1,2度呼びました。

それから少しあとずさりして、日差しに手でかざして、木のてっぺんに向かって呼びました。

それからあちこちを向いて、「やあ!」とか「ボクだよ!ラビットだ!」と叫んだけど、何も起こりませんでした。

それから、叫ぶのを止めて、聞き入りました。

周りの全ても静かに聞き入りました。

そして森中が、日差しを浴びて、孤独になり、静かで安らかになりました。

すると突然、100マイル上空でひばりが歌い始めました。

友達・親戚?
ラビットの周りには、大きいもから小さなものまで、たくさんの友達やら親戚がいます。普段は別々に暮らしているのですが、何かあると必ず集まってきます。