Ch.14-6 ティガーとルーは木から降りれないでいる

第4章 ティガーが木に登り降りれなくなるお話(6)

前回のあらすじ
やがて、プーとピグレットがやって来て、松の木の上にいる二人に気付きます。彼らは「助けて!」と叫んでいました。ティガーは降りることができずに、困っていましたが、何となく強がっているようです。ルーは無邪気にはしゃいでいます。

 

(6)

"Piglet," said Pooh solemnly, when he had heard all this, "what shall we do?"
「ピグレット、どうしよう?」これを聞いて、プーは厳かに言いました。

そして、彼はティガーのサンドイッチを食べ始めました。

"Are they stuck?" asked Piglet anxiously.
「彼らは行き詰まってるの?」心配してピグレットは尋ねました。

プーは頷きました。

"Couldn't you climb up to them?"
「彼らの所まで登れる?」

"I might, Piglet, and I might bring Roo down on my back, but I couldn't bring Tigger down. So we must think of something else. "
「登れると思うよ、ピグレット。そしてルーを背中に乗せて下りれるけど、ティガーは無理だな。だから何か別の方法を考えないと。」

注)solemnly :おごそかに
注)what shall we do? :どうしようか?
注)be stuck :詰まる、動けなくなる
注)anxiously :心配して
注)climb up :よじ登る
注)on my back :背中に乗せて
注)think of :~を思い付く
注)something else :何か他のこと

考えてる様子で、彼はルーのサンドイッチも食べ始めました。

彼が最後のサンドイッチを食べ終わる前に何かを思いついたかどうかは分かりません。

でも最後から2番めのサンドイッチを食べた時、ワラビの茂みをかき分ける音がして、クリストファー・ロビンとイーヨーが一緒にふらっとやって来ました。

"I shouldn't be surprised if it hailed a good deal tomorrow," Eeyore was saying. "Blizzards and what-not. Being fine today doesn't Mean Anything. It has no sig--what's that word? Well, it has none of that. It's just a small piece of weather."
「明日、あられがたくさん降っても驚かないよ。」イーヨーは言っていました。「大吹雪でも何でも。今日晴れてても何の意味もない。ちっとも、重ー何て単語だったっけ?どうでもいいことさ。単なるお天気。」

注)hail a good deal :たくさんあられが降る
注)Blizzards and what-not :大吹雪であれ何であれ

It has no sig--what's that word? って?
おそらく、 It has no significance.(重要ではない)と言いたかったのでしょう。significance という単語がでてこなくて、sig-- と言いかけて、what 's that word?(その単語なんだったっけ?)と言ったのです

注)It has none of that :どうでもいいこと
注)a piece of weather :天気のひとつ

"There's Pooh!" said Christopher Robin, who didn't much mind what it did tomorrow, as long as he was out in it. "Hallo, Pooh!"
「プーがいるぞ!」クリストファー・ロビンは言いました。彼はそのお天気で外にいる限り、明日何が降ろうとちっとも気にしていませんでした。「やあ、プー!」

"It's Christopher Robin!" said Piglet. "He'll know what to do."
「クリストファー・ロビンだ!彼ならどうしたらいいか知ってるね。」ピグレットは言いました。

彼らは彼の方に急ぎました。

"Oh, Christopher Robin," began Pooh.
「おう、クリストファー・ロビン。」プーは始めました。

"And Eeyore," said Eeyore.
「それに、イーヨーもいるよ。」イーヨーは言いました。

"Tigger and Roo are right up the Six Pine Trees, and they can't get down, and----"
「ティガーとルーが『6本松の木』の上にいるんだ。彼らは下りれないでいる。そしてー」

"And I was just saying," put in Piglet, "that if only Christopher Robin----"
「そして、ボクは言ってたんだ。クリストファー・ロビンさえいてくれたらー」ピグレットは口をはさんだ。

"And Eeyore----"
「それに、イーヨーもー」

"If only you were here, then we could think of something to do."
「もし君たちがいてくれたら、ボクらは何か思い付くことができるのに。」

クリストファー・ロビンはティガーとルーを見上げて、何かを思いつこうとしました。

注)mind :気にかける
注)as long as :~である限り
注)right up :まさしく上に
注)can't get down :降りれない
注)put in :口をはさむ
注)if only :~でさえあれば

"I thought," said Piglet earnestly, "that if Eeyore stood at the bottom of the tree, and if Pooh stood on Eeyore's back, and if I stood on Pooh's shoulders----"
「思ったんだけど、」ピグレットは熱心に言いました。「もしイーヨーが木の下に立って、プーがイーヨーの背中に乗って、ボクがプーのに乗ったらー」

"And if Eeyore's back snapped suddenly, then we could all laugh. Ha ha! Amusing in a quiet way," said Eeyore, "but not really helpful."
「そして、イーヨーの背中がバタンと折れたらみんな笑えるよね。ハ、ハ!声にならない面白さだ。でもあまり役には立たないね。」イーヨーは言いました。

"Well," said Piglet meekly, "I thought----"
「ボクはただー」ピグレットは素直に言いました。

"Would it break your back, Eeyore?" asked Pooh, very much surprised.
「キミの背中を壊すだろうか、イーヨー?」プーはとても驚いて尋ねました。

"That's what would be so interesting, Pooh. Not being quite sure till afterwards."
「そこがとても面白いところさ。後にならないと分からないよ。」

Pooh said "Oh!" and they all began to think again.
プーは「おう!」と言って、彼らは再び考え始めました。

注)earnestly :熱心に
注)at the bottom of the tree :木の一番下
注)back :背中
注)shoulders :肩
注)snap :バタンと折れる
注)amusing :面白い
注)meekly :素直に
注)very much surprised :とても驚いて
注)till afterwards :後になるまで

"I've got an idea!" cried Christopher Robin suddenly.
「いい考えがある!」突然クリストファー・ロビンが叫びました。

"Listen to this, Piglet," said Eeyore, "and then you'll know what we're trying to do."
「聞きなよ、ピグレット。」イーヨーは言いました。「そうしたら、これからやろうとすることが分かるから。」

"I'll take off my tunic and we'll each hold a corner, and then Roo and Tigger can jump into it, and it will be all soft and bouncy for them, and they won't hurt themselves."
「ボクが服を脱いで、みんなで四隅を持とう。そうしたらルーとティガーはその上に飛び降りることができる。服は柔らかくて跳ねるから彼らは怪我しないよ。」

"Getting Tigger down," said Eeyore, "and not hurting anybody. Keep those two ideas in your head, Piglet, and you'll be all right."
「ティガーを下ろして、誰も怪我させない。この2つのことを頭に入れておきなよ。ピグレット、そうすればキミは大丈夫。」イーヨーは言いました。

注)take off my tunic : ボクのチュニック(1枚の布のような服)を脱ぐ
注)soft and bouncy :柔らかくて跳ねる
注)won't hurt themselves :彼らに怪我をさせない
注)and :そうすれば(命令文のあとの and )