Ch.14-3 「カンガとルーとティガーに会いに行こう。」

第4章 ティガーが木に登り降りれなくなるお話(3)

前回のあらすじ
プーはラビットの家に向かいました。でも、穴に詰まったことを思い出し、結局、自分の家の方へ進んでいました。そして、いつものようにピグレットの家に向かったのです。ピグレットは小さな穴を掘るのに夢中でした。彼は「どんぐり」を植えているところでした。

 

(3)

"Supposing; it doesn't?" said Pooh.
「そうならなかったら?」プーは言いました。

"It will, because Christopher Robin says it will, so that's why I'm planting it."
「なるさ。クリストファー・ロビンが言ったんだ。だから植えてるんだ。」

"Well," said Pooh, "if I plant a honeycomb outside my house, then it will grow up into a beehive."
「それじゃあ、ボクが家の前にハチの巣を植えたら、ハチの巣に育つね。」

注)Supposing : もし~だとしたら
注)that's why ~ : そういう理由で
注)honeycomb : ハチミツのある巣
注)beehive : ハチの巣

Piglet wasn't quite sure about this.
ピグレットはそれはどうなのか分かりませんでした。

"Or a piece of a honeycomb," said Pooh, "so as not to waste too much. Only then I might only get a piece of a beehive, and it might be the wrong piece, where the bees were buzzing and not hunnying. Bother."
「あるいは、無駄にならないように、1つだけハチの巣を植えたら、1つだけハチの巣ができて、それが悪いハチの巣で、ミツバチがブンブン言って、ハチミツが取れなかったら、ちぇっ。」 ピグレットもかなりイヤだなと思いました。

"Besides, Pooh, it's a very difficult thing, planting unless you know how to do it," he said; and he put the acorn in the hole he had made, and covered it up with earth, and jumped on it.
それに、プー、植え方を知らないととても難しいことなんだ。」彼は言いました。そして、どんぐりを彼が掘った穴の中に入れて、をかぶせて、その上でジャンプしました。

注)so as not to waste too much :無駄にならないように
注)besides :そのうえ
注)unless you know : もし知らなければ
注)earth :土

"I do know," said Pooh, "because Christopher Robin gave me a mastershalum seed, and I planted it, and I'm going to have mastershalums all over the front door."
「知ってるよ。クリストファー・ロビンが『マスターシュラム』の種をくれたので植えたんだ。もうすぐ玄関中に『マスターシュラム』でいっぱいだよ。

"I thought they were called nasturtiums," said Piglet timidly, as he went on jumping.
「それって『ナスターチウム』って言うんだよ。」ピグレットはジャンプしながら恐る恐る言いました。

注)nasturtiums : キンレンカ(花の名前)
注)nasturtiums :ナスターチウム(植物の名前)
注)timidly :恐る恐る

"No," said Pooh. "Not these. These are called mastershalums."
「違う。それとは違う。『マスターシュラム』だよ。」プーは言いました。

When Piglet had finished jumping, he wiped his paws on his front, and said,
ピグレットがジャンプを終えると、前を手で払って、言いました。

"What shall we do now?"
「さて何をしようか?」

and Pooh said,
すると、プーは、

"Let's go and see Kanga and Roo and Tigger,"
「カンガとルーとティガーに会いに行こう。」と言いました。

and Piglet said,
するとピグレットは、

"Y-yes. L-let's"
「そ、そうだね、そ、そしよう。」

because he was still a little anxious about Tigger,
彼は今だにティガーのことが心配だったのです。

who was a Very Bouncy Animal, with a way of saying How-do-you-do, which always left your ears full of sand, even after Kanga had said, “Gently, Tigger dear,” and had helped you up again.
彼は『ごきげんいかが?』という言い方でもぴょんぴょん跳ねる動物で、カンガが『静かにしなさい、ティガー』と言って、助け起こしてくれても飛び跳ねて、いつも耳にいっぱい砂がたまるのです。

そういうことで、彼らはカンガの家に向かいました。

さて、たまたまその日の朝は、カンガはとても母親らしく、物を数えていました。

例えばルーのベストの数、あといくつ石鹸が残っているか、ティガーの前掛けの2つのシミなどです。

それで彼女は面倒なことが起きないで、森のなかで素敵な朝を過ごせるようにと、ルーのために辛子入りサンドイッチとティガーのためにモルトエキスのサンドイッチを持たせて送り出していました。

それで二人は出かけていました。

行きながら、ティガーは(知りたがっていた)ルーにティガーができることをみんな話していました。

【原文】

So they set off for Kanga's house.

Now it happened that Kanga had felt rather motherly that morning, and Wanting to Count Things-

like Roo's vests, and how many pieces of soap there were left, and the two clean spots in Tigger's feeder;

so she had sent them out with a packet of watercress sandwiches for Roo and a packet of extract-of-malt sandwiches for Tigger, to have a nice long morning in the Forest not getting into mischief.

And off they had gone.

And as they went, Tigger told Roo (who wanted to know) all about the things that Tiggers could do.

"Can they fly?" asked Roo.
「飛べるの?」ルーは尋ねました。

"Yes," said Tigger, "they're very good flyers, Tiggers are. Strornry good flyers."
「飛べるよ。上手だよ。ティガーは。猛烈に上手。」

"Oo!" said Roo. "Can they fly as well as Owl?"
「おう!アウルみたいに飛べるの?」ルーは言いました。

"Yes," said Tigger. "Only they don't want to."
「そうだよ。ただ飛びたくないだけさ。」ティガーは言いました。

"Why don't they want to?"
「どうして飛びたくないの?」

“Well, they just don't like it, somehow."
「そうだね、何となく飛ぶのが嫌いなんだ。」

Roo couldn't understand this,
ルーには理解できませんでした。

because he thought it would be lovely to be able to fly,
飛べるってことはすばらしいだろうと思っていたからです。 で

but Tigger said it was difficult to explain to anybody who wasn't a Tigger himself.
でも、ティガーはティガー以外の人に説明するのは難しいと言いました。

注)Strornry : Strongly のこと?
注)somehow :何となく、いくぶん

"Well," said Roo, "can they jump as far as Kangas?"
「それじゃあ、カンガみたいにジャンプできる?」ルーは言いました。

"Yes," said Tigger. "When they want to."
「できるよ。そうしたいと思えば。」ティガーは言いました。

"I love jumping," said Roo. "Let's see who can jump farthest, you or me."
「ボクはジャンプが大好きなんだ。」ルーは言いました。「どっちが遠くへジャンプできるか見てみようよ。」

"I can," said Tigger. "But we mustn't stop now, or we shall be late."
「ぼくのほうさ。」ティガーは言いました。「でも今はゆっくりしていられない。遅れるよ。」

"Late for what?"
「何に遅れるの?」

"For whatever we want to be in time for," said Tigger, hurrying on.
「間に合いたいと思うものにだよ。」ティガーは言って、先を急ぎました。