Ch.12-4 「ヒリヒリする!」ティガーはもぐもぐしながら言いました

第2章 ティガーが森に来て朝食を食べるお話(4)

前回のあらすじ
ピグレットは大きなティガーの前におそるおそる「どんぐり」を出しますが、ティガーは「どんぐり」も好きではないようです。「アザミ」はどうだろうと思い、3人はイーヨーのいる所へいきました。いーよーはティガーがあまり好きではありません。

 

(4)

イーヨーは一番アザミが生い茂ってそうに見えるところへ案内して、ひづめを振りました。

"A little patch I was keeping for my birthday," he said; "but, after all, what are birthdays? Here today and gone tomorrow. Help yourself, Tigger."
「ボクの誕生日用に取っておいた場所だよ。」彼は言いました。「結局、誕生日が何だって言うんだ。今日あるものは、明日にはない。どうぞ、召し上がれ、ティガー。」

注)patch : 一区画
注)after all :結局
注)Here today and gone tomorrow :今日あるものは、明日にはない
注)Help yourself :どうぞ召し上がれ

ティガーはありがとうと言って、少し心配そうにプーを見ました。

"Are these really thistles?" he whispered.
「これ、本当にアザミ?」彼はささやきました

"Yes," said Pooh.
「そうだよ。」プーは言いました。

“What Tiggers like best?”
「ティガーが一番好きなヤツだ。」

“That’s right,” said Pooh.
「そうだよ。」

“I see,” said Tigger.
「わかった。」

それで彼は頬張って、むしゃむしゃと食べました。

“Ow!” said Tigger.
「おぅ!」ティガーは言いました。

かれは座って、手を口に当てました。

What’s the matter?” asked Pooh.
どうしたの?」プーは尋ねました。

“Hot!” mumbled Tigger.
「ヒリヒリする!」ティガーはもぐもぐと言いました

注)whisper :ささやく
注)What's the matter? :どうしたの?
注)mumble : もぐもぐ言う

“Your friend,” said Eeyore, “appears to have bitten on a bee.”
「君の友達はハチを噛んだみたいだね。」イーヨーは言いました。

ティガーは頭を振るのを止めて、トゲを抜きながら、アザミは嫌いだと説明しました。

“Then why bend a perfectly good one?” asked Eeyore.
「どうしてちょうどいいように折り曲げないの?」イーヨーは言いました。

“But you said,” began Pooh –“ you said that Tiggers like everything except honey and haycorns.”
「でも君はハチミツとどんぐり以外は何でも好きだと言ったじゃないか。」プーは言いました。

“And thistles,” said Tigger, who was now running round in circles with his tongue hanging out.
「それとアザミも。」ティガーは言った。彼は舌をだらんと出して、グルグル走り回りました。

プーは悲しそうに彼を見ました。

注)appear to have p.p. : ~したように見える
注)bend :折り曲げる
注)except :~以外、~を除いて
注)thistles :アザミ
注)with his tongue hanging out :舌をだらんと出して

“What are we going to do?” he asked Piglet.
「どうしようか?」彼はピグレットに尋ねました。

ピグレットはその答えがわかったので、クリストファー・ロビンに会いに行こうとすぐに言いました。

“You’ll find him with Kanga,” said Eeyore. He came close to Pooh, and said in a loud whisper:
「彼はカンガのところにいるよ。」とイーヨーは言った。彼はプーに近づいて、大きなささやき声で言いました。

“Could you ask your friend to do this exercises somewhere else? I shall be having lunch directly, and don’t want it bounced on just before I begin. A trifling matter, and fussy of me, but we all have our little ways.”
「君の友達にどこか他で運動するように言ってくれない?すぐに昼食を食べようと思うんだ。食べる前に飛び跳ねてもらいたくないんだ。ちょっとしたことでうるさいだろうけど、僕らはみんなちょっとしたやり方があるからね。」

プーはおごそかに頷いて、ティガーに声をかけました。

注)in a loud whisper :大きなささやき声で
注)exercises :運動
注)directly :すぐに
注)want it bounced on :飛び跳ねてもらいたくない
注)A trifling matter, and fussy of me :ちょっとしたことでうるさいだろうけど

“Come along and we’ll go and see Kanga. She’s sure to have lots of breakfast for you.”
「おいで、カンガのところに行くよ。きっと君の朝食をたくさん持っていると思うよ。」

ティガーは最後のひと回りを終えて、プーとピグレットのところへ来ました。

“Hot” he explained with a large and friendly smile. “Come on!” and he rushed off.
「ヒリヒリする。」彼は親しげな大きな笑みを浮かべて説明しました。「さあ、行こう!」彼は急いで出かけました。

プーとピグレットはゆっくりと彼の後を追いました。

歩きながら、ピグレットは何も言いませんでした。

なぜならば、何も思いつかなかったからです。

そしてプーも何も言いませんでした。

なぜならば、詩のことを考えていたからです。

そして、思いついたとき、その詩を歌いはじめました。

注)She’s sure to have :彼女はきっと持っていると思う
注)rush off :急いで出かける

What shall we do about
どうしよう?

poor little Tigger?
可哀想なティガーを

If he never eats nothing he'll
何も食べなければ

never get bigger.
大きくなれない

He doesn't like honey and haycorns
ハチミツもどんぐりも嫌い

and thistles
アザミも嫌い

Because of the taste and because of
美味しくなかったり

the bristles.
トゲがあったり

And all the good things which an
美味しいものには

animal likes
動物が好きな

Have the wrong sort of swallow or
そうでない部分もあったり

too many spikes.
トゲがたくさんあったり

プーの歌
Tigger / bigger が韻を踏んでいます。

thistles / bristles が韻を踏んでいます。

likes / spikes が韻を踏んでいます。