Ch.12-1 「やあ!」と、その見知らぬ動物はいいました

第2章 ティガーが森に来て朝食を食べるお話(1)

前回のあらすじ
この章ではティガーが森にやって来て、朝食を食べます。

 

(1)

プーさんは真夜中に目を覚まし、耳を凝らしました。

それからベッドを抜け出し、キャンドルを灯し、部屋を横切って、誰かがハチミツのある食品棚をあさっていないかどうか確かめたけれども、誰もいませんでした。

それで、再び戻って、キャンドルを消して、ベッドに入りました。

すると彼は再び物音を聞きました。

"Is that you, Piglet?", he said.
「ピグレット、君かい?」彼は言いました。

しかし、ピグレットではありませんでした。

"Come in, Christofer Robin," he said.
「入ってよ、クリストファー・ロビン。」彼は言いました。

しかし、クリストファー・ロビンは入って来ませんでした。

"Tell me about it tomorrow, Eeyore," said Pooh sleepily.
「その話は明日にしてよ、イーヨー。」プーは眠たそうに言いました。

しかし、物音は続きましいた。

"Warra worra warrawarrawarra," said Whatever-it-was, and Pooh found that he wasn't asleep after all.
「ワラワラワラワラワラ」それが何であれ、それは言いました。そしてプーは結局眠っていないことに気付きました。

注)Whatever-it-was : それが何であれ
注)after all : 結局

"What can it be?" he thought. "There are lots of noises in the Forest, but this is a different one. It isn't a growl, and it isn't a purr, and it isn't a bark, and it isn't the noise-you-make-before-beginning-a-piece-of-poetry, but it' a noise of some kind, made by a strange animal. And he's making outside my door. So I shall get up and ask him not to do it."
一体何だろう?」彼は思いました。「森にはたくさんの音があるけど、これは違う音だ。唸り声でもないし、ゴロゴロという音でもないし、吠える音でもないし、『詩を読み始める前に出す音』でもない。見知らぬ動物が出す音だ。そしてボクのドアの外で出している。起きて止めてくれるようにお願いしなくちゃ。」

注)What can it be? :一体何だろう?(can は可能性が高い推量)
注)growl : 唸り声
注)purr : ネコなどの喉をゴロゴロ鳴らす音
注)bark : 犬やオオカミなどの吠える音
注)the noise-you-make-before-beginning-a-piece-of-poetry :詩を読み始める前に出す音

プーさんはベッドから起きて、玄関のドアを開けました。

そして、外に誰かいるといけないので「やあ!」と言いました。

"Hallo!" said Whatever-it-was.
「やあ!」とそれが何であれ、それは言いました。

"Oh!" said Pooh. "Hallo!"
「おぅ!」プーは言いました。「やあ!」

"Hallo!"
「やあ!」

"Oh, there you are!" said Pooh. "Hallo!"
「おぅ!やっぱりいたね!」プーは言いました、「やあ!」

注)Whatever-it-was :何でもいいけど、それ
注)there you are : なんだ、そこにいたの

"Hallo!" said the Strange Animal, wondering how long this was going on.
「やあ!」と、その見知らぬ動物は言って、こんなやりとりがいつまで続くのだろうと思いました。

Pooh was just going to say "Hallo!" for the fourth time when he thought that he wouldn't so he said: "Who is it?" instead.
プーは4度目の「やあ!」を言おうとして、やめようと思いました。そこで、かわりに、「誰なの?」と言いました。

注)Who is it? : (相手が誰だかわからないときは)it を用いる
注)instead : そのかわりに

"Me," said a voice.
「ボクだよ。」声がしました。

"Oh!" said Pooh. "Well, come here."
「おぅ!じゃあ、こっちにおいでよ。」プーは言いました。

それで、それが何であれ、それはここに来てキャンドルの灯りの中で、彼とプーはお互いを見ました。

"I'm Pooh," said Pooh.
「ボクはプー。」プーは言いました。

"I'm Tigger," said Tigger.
「ボクはティガー。」ティガーは言いました。

"Oh!" said Pooh, for he had never seen an animal like this before. "Does Christofer Robin know about you?"
「おぅ!クリストファー・ロビンは君のことを知ってるの?」とプーは言いました。というのもこのような動物を一度もみたことがなかったからです。

"Of course he does," said Tigger.
「もちろん知ってるよ。」ティガーは言いました。

"Well," said Pooh, "it's the middle of the night, which is a good time for going to sleep. And tomorrow morning we'll have some honey for breakfast. Do Tigger like honey?"
「そう。」プーは言いました。「夜中だから、とっくに寝る時間だよ。明日の朝、朝食にハチミツを食べよう。ティガーはハチミツ好きなの?」

"They like everything," said Tigger cheerfully.
「何でも好きだよ。」ティガーは元気よく言いました。

"Then if they like going to sleep on the floor, I'll go back to bed," said Pooh, "and we'll do things in the morning. Good night." And he got back into bed and went fast asleep.
「じゃあ、君らはで寝るのも好きだろうから、ボクはベッドに戻るよ。」プーは言いました。「朝になったら、いろいろやることにしよう。おやすみ。」彼はベッドに戻り、ぐっすり寝ました

注)the middle of the night :真夜中
注)cheerfully :元気に
注)floor :床
注)go fast asleep : ぐっすり眠る