Ch.7-7 「オー、ティガー、会えてうれしいよ。」

前回のあらすじ
3人を探しに行こうと、クリストファー・ロビンは言いました。プーは家路を探せば、元の場所に戻るから、今度はこのくぼみを探そうと言います。ラビットは意味が分からず、一人で霧の中を歩いて行きました。プーとピグレットは棚にある「ハチミツ」が呼んでいる方へ歩き出しました。

They walked off together;
彼らは一緒に出かけました。

and for a long time Piglet said nothing,
長い間ピグレットは何も言いませんでした。

so as not to interrupt the pots;
つぼのじゃまをしないように。

and then suddenly he made a squeaky noise...
それから突然高い声をあげました・・・

and an oo-noise...
『うー』といった声で・・・

because now he began to know where he was;
なぜならここがどこか分かり始めたからです。

but he still didn't dare to say so out loud,
でもあえて大声を出すことはしませんでした。

in case he wasn't.
間違ってたらいけないからです。

And just when he was getting so sure of himself that it didn't matter whether the pots went on calling or not, there was a shout from in front of them,
そして、つぼが呼んでいようといまいとどうでもいいと確信した時、彼らの前から叫び声がしました。

and out of the mist came Christopher Robin.
そして霧の中からクリストファー・ロビンが現れました。

この場面は?
霧の中で帰り道がわからなくなったプーとピグレット。家にある「はちみつのツボ」がプーを呼んでいます。その声の方へ歩いて行くと、見慣れた場所にたどり着いたという訳です。

"Oh, there you are," said Christopher Robin carelessly, trying to pretend that he hadn't been Anxious.
「おー、そこにいたのか。」クリストファー・ロビンはさらりと言って、心配してないふりをしました

"Here we are," said Pooh.
着いたぞ。」プーは言いました。

"Where's Rabbit?"
「ラビットは?」

"I don't know," said Pooh.
「知らない。」プーは言いました。

"Oh--well, I expect Tigger will find him. He's sort of looking for you all."
「ああ、そうか、ティガーが見つけてくれるよ。彼もキミたちを探してるんだ。」

"Well," said Pooh, "I've got to go home for something, and so has Piglet, because we haven't had it yet, and ---"
「じゃあ、」プーは言いました。「ボクは家に帰って何か食べてくる。ピグレットも、ボクらはまだ何も食べてないからね。」

"I'll come and watch you," said Christopher Robin.
「ボクも一緒に行くよ。」クリストファー・ロビンは言いました。

注)carelessly :さらりと
注)pretend that he hadn't been Anxious :心配してないふりをする
注)Here we are :着いたぞ
注)expect :期待する
注)sort of :どちらかと言えば
注)I've got to go home :have got = have なので、have to(~しなければならない)の意味になります。
注)so has Piglet :ピグレットもそうだよ

So he went home with Pooh, and watched him for quite a long time...
それで彼はプーと一緒に帰り、長い間プーを見ていました・・・

and all the time he was watching, Tigger was tearing round the Forest making loud yapping noises for Rabbit.
見ている間、ティガーは森中ラビットを大声で探し回っていました。

And at last a very Small and Sorry Rabbit heard him.
そしてついに、とても小さな哀れなラビットがティガーの声を聞きました。

And the Small and Sorry Rabbit rushed through the mist at the noise, and it suddenly turned into Tigger;
そしてとても小さな哀れなラビットはその声の方に霧の中を走り、突然ティガーに出くわしました。

a friendly Tigger, a Grand Tigger, a Large and Helpful Tigger, a Tigger who bounced, if he bounced at all, in just the beautiful way a Tigger ought to bounce.
友達のティガー、偉大なティガー、大きな助けてくれたティガー、飛び跳ねたらとても美しく飛び跳ねるティガー

"Oh, Tigger, I am glad to see you," cried Rabbit.
「おー、ティガー。会えてうれしいよ。」ラビットは叫びました。

このラビットの喜びようは?
最初、ラビットがティガーを道に迷わせようとしたのが、逆にラビットが道に迷い、それをティガーが見つけてくれたことで、ラビットがティガーに感謝している様子です。

~終わり~

 

 

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