Ch.5-6 ピグレットは、おそらく何かの罠だと思いました

前回のあらすじ
プーに「はん点のある草のバクスン」のことを尋ねますが、彼は知りません。要は、クリストファー・ロビンが午前中何をしているのかということです。ラビットは、最近午前中に、クリストファー・ロビンを見かけたかどうかを尋ねますが、プーには心当たりがないようです。

Rabbit thanked him for trying, and said that he would now go and see Eeyore, and Pooh could walk with him if he liked.
ラビットは彼に感謝し、イーヨーに会いに行くけどよかったら一緒に来ないかと言いました。

But Pooh, who felt another verse of his song coming on him, said he would wait for Piglet, good-bye, Rabbit; so Rabbit went off.
しかし、プーはまた別の歌が浮かんできたので、ピグレットを待つよ。さよなら、ラビット、と言うと、ラビットは出かけました。

But, as it happened, it was Rabbit who saw Piglet first.
しかし、そういうこともあるのですが、最初にピグレットに会ったのはラビットでした。

Piglet had got up early that morning to pick himself a bunch of violets;
ピグレットはその日の朝、すみれをつむために早く起きて、

and when he had picked them and put them in a pot in the middle of his house, it suddenly came over him that nobody had ever picked Eeyore a bunch of violets,
つんだすみれを家の中央のツボに入れたとき、誰もイーヨーにすみれをつんであげたことがないという思いが突然わいてきて、

and the more he thought of this, the more he thought how sad it was to be an Animal who had never had a bunch of violets picked for him.
そのことを考えれば考えるほど、彼にすみれをつんであげたことがないなんてどんなに悲しいことだろうと思いました。

So he hurried out again, saying to himself, “Eeyore, Violets” and then “Violets, Eeyore,” in case he forgot, because it was that sort of day,
だから、彼は忘れるといけないので『イーヨー、スミレ』、『スミレ、イーヨー』、と言いながら、再び急いで家を出ました。そのような1日だったのです。

and he picked a large bunch and trotted along, smelling them, and feeling very happy, until he came to the place where Eeyore was.
そして彼は大きな花束をつんで、香りを嗅ぎながら、嬉しい気持ちで、イーヨーのいる場所へやって来ました。

そういうこともあるのですが
【原文】は、as it happened となっています。「そういう状況はよく起こるように」という意味です。

 

"Oh, Eeyore," began Piglet a little nervously, because Eeyore was busy. Eeyore put out a paw and waved him away.
「おー、イーヨー。」ピグレットは少しびくびくして言いました。なぜならイーヨーが忙しくしていたからです。イーヨーは手を出して、あっちに行けと手を振りました。

"Tomorrow," said Eeyore. "Or the next day."
「明日か、その次の日においでよ。」イーヨーは言いました。

Piglet came a little closer to see what it was.
ピグレットは少し近づいて、何をしているのか確かめました。

Eeyore had three sticks on the ground, and was looking at them.
イーヨーは地面に3本の棒を置いて、じっと見ていました。

Two of the sticks were touching at one end, but not at the other,
2本は1つの端で触れて、反対側は触れていない。

nd the third stick was laid across them.
3本目の棒は後の2本を横切るように置いてありました。

Piglet thought that perhaps it was a Trap of some kind.
ピグレットはおそらく何かの罠だと思いました。

注)a little nervously :少しびくびくして

"Oh, Eeyore," he began again, "I just--"
「おー、イーヨー、ボクは今ー」彼は再び、言おうとしました。

"Is that little Piglet?" said Eeyore, still looking hard at his sticks.
「ピグレットかい?」イーヨーは言いました。まだじっと棒を見ていました。

"Yes, Eeyore, and I--"
「そうだよ、イーヨー、ボクはー」

"Do you know what this is?"
これが何か知ってる?

"No," said Piglet.
「いいや。」ピグレットは言いました。

"It's an A."
「Aだよ。」

"Oh," said Piglet.
「おー、」ピグレットは言いました。

"Not O--A," said Eeyore severely. "Can't you hear, or do you think you have more education than Christopher Robin?"
「Oじゃ、ないよ。Aだよ。」イーヨーは厳しく言いましたた。「聞こえない?あるいはキミはクリストファー・ロビンより教養があると思うかい?」

"Yes," said Piglet. "No," said Piglet very quickly. And he came closer still.
「思うよ。イヤ、思わない。」ピグレットは素早く言いました。そして彼はさらに近づいて行きました。

"Christopher Robin said it was an A, and an A it is--until somebody treads onit," Eeyore added sternly.
「クリストファー・ロビンがそれはAと言ったんだ。誰かがそれを踏むまでは。」イーヨーは厳しく付け加えました

ピグレットは急いで後ろに飛び跳ねて、スミレの匂いを嗅ぎました。

"Do you know what A means, little Piglet?"
「Aがどういう意味かわかる、ピグレット?」

"It's an A. Not O--A" とイーヨーが言っているのは?
イーヨーが「Aという文字だよ。」と言ったとき、ピグレットが、「オー」と驚いたことで、「オーではない」と言っているのです。

注)severely :きびしく
注)education :教養、教育
注)tread on :~を踏む
注)add :付け加える
注)sternly :きびしく
注)Do you know what A means? :「A」がどういう意味かわかる?

"No, Eeyore, I don't."
「いや。イーヨー。分からない。」

"It means Learning, it means Education, it means all the things that you and Pooh haven't got. That's what A means."
「それは学問だ、教育を意味するんだ。それは、キミやプーが持っていないものさ。それがAの意味さ。」

"Oh," said Piglet again. "I mean, does it?" he explained quickly.
「おー。」ピグレットは再び言いました。「つまり、そうだね?」彼は急いで説明しました

"I'm telling you. People come and go in this Forest, and they say, 'It's only Eeyore, so it doesn't count.' They walk to and fro saying 'Ha ha!' But do they know anything about A? They don't. It's just three sticks to them. But to the Educated--mark this, little Piglet--to the Educated, not meaning Poohs and Piglets, it's a great and glorious A. Not," he added, "just something that anybody can come and breathe on."
いいかい。森にはいろんな人が行き来する。そして彼らは言う。『イーヨーだけだ。だから重要ではない。』彼らは『は、は!』と言ってあちこち歩き回る。でも教育を受けたものにとって・・いいかい、ピグレット・・教育を受けたものにとって、プーやピグレットのことじゃないよ、Aは偉大で輝かしいものなんだ。」彼は付け加えました。「決して誰かがやって来て息を吹きかけるものじゃないんだ。」

注)learning :学ぶこと、学問
注)I mean :つまり
注)explain :説明する
注)I'm telling you :いいかい
注)mark this : ここにマークを付けなさい。大事だから
注)breathe on :息を吹きかける


続きはこちらです。

 

 

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